不良少年
 
アメリカで実際にあった話です。崩壊された家庭で生まれた15歳の少年がいました。この少年は、人生について相談できる友達も、大人もいませんでした。少年は非行少年で刑務所まで入りました。刑務所で刑期を終え出た後、彼は決心しました。「人生をこのまま終わらせるわけにはいかない。これからは、必ずまともな人生を生きなければならない。」と決心はしましたが、実際にまともな人生を生きようとすると漠然としていました。その方法が分からなかったからです。そんなある日のことでした。あるホームレスが彼の仕事場に来て、彼に声をかけました。「君は何かにぶつかったときに、先に反射的に行動して、その次に感じて、一番最後に考える順番に人生を生きて来たのか。それとも、その反対に生きて来たのか。」その少年の人生は、確かに先に行動して次に感じて、その次に考える順番でした。ホームレスは彼に、このような忠告をしてくれました。「これから人生を逆に生きてみなさい。そうしたら、人生が変わるはずだ。」まともな人生を生きる方法を知った少年は、その時から自分との戦いを始めました。数多くの失敗を重ねましたが、どんな人に会っても、どんな状況に直面しても先に考えて、そして感じて、一番最後に行動することを守ろうと努力しました。その結果、少年はついにまともな人生を歩む新しい人になりました。
一回限りの人生、めちゃくちゃに生きるにはあまりにも惜しい人生です。人は自ら自分の人生をぶっ壊します。自分と合わない人や環境に遭ったら、すぐ感情的に行動しようとする本能に捕らえられるからです。ぶつかると必ずその人生は崩れることになっています。まず問題を起こしてしまった後は、自分が大変なことをしてしまったと分かり、自ら痛みを感じるようになります。そして後悔しながら一人で考えます。「自分がバカだった。その時に我慢すべきだったんだ。その時そうしなかったらよかったのに、その時その言葉を話すべきではなかった…」ところが、またそれと似たような状況に出会ったら、過去の前轍をそのまま踏んでしまいます。順序を変えることは、人生を変えることほど難しいです。
あることが起きた時には先に十分に考えて、そしてその結果について予め感じてみて、最後に行動すれば、人生の多くのミスは免れます。ところで「考え」より速いものが「行動」です。悪い感情は先に私たちの考えを麻痺させてしまいます。そして手で思いっきり行動するよう唆します。手より頭が早い人が知恵のある人です。愚かな人はいつも手が先に出てしまいます。
特に、韓国の人々には「かっとする」気質がたくさん潜在しています。かっとするのは他のものではありません。腹が立つときにすぐに統制不能状態に陥って、手と口が先に行く症状です。人生は感情の管理にかかっています。感情をうまく管理している人は必ず先に考えます。そして感じて、一番最後に行動します。絶対に感情の誘惑を受けずに、いつも先に考えて慎重を期する人です。
感情の管理が一番上手な人は信仰の人です。彼には聖霊様が主人としていらっしゃるからです。聖霊が主管する人生は、絶対に感情が暴力を行使することができません。肉の思いは死でありますが、霊の思いは生命と平和だからです。そして聖霊は私たちに、豊富でまともな実を与えるからです。「愛、喜び、平和、忍耐、親切、善意、誠実、柔和、節制」の能力を同時に持ってきてくれます。私たちがあることにぶつかった時、先に聖霊を考えると悪い感情は「一道で来て七道で逃げる」ようになります。これがまさに神様を考える能力であり、神様の臨在練習の能力なのです。
「万。主。連。習。」で万事に主イエスを連結させる習慣を身につけたら、まともな人生だけではなく、天国の人生が必ず開かれます。