なぜ見栄えがするようにするのか?
 
『その青年バカ医師』という本にこのような話があります。
「人々はなぜ見栄えがするようにするのか?'　なぜエベレスト山に登って、オリンピックで金メダルを取るために地獄訓練をして、司法試験のパスのために全てのものをあきらめて勉強をするかということだ。 それは、他の人に認められるためからだ。 私たちは人を意識して生活する。 他の人の視線を心配して彼らから認められることを渇望する。 周囲の人々の称賛一言にすべての憂いを忘れて情熱を傾けて仕事をしたり、意味なしで吐きだす批判にすべての希望を喪失したりもする。」
アメリカの歴史学者で有名なフランシス・フクヤマという人がいます。 彼は自身が書いた『歴史の終り』という本でこう語っています。彼は、民主主義と資本主義が人類の歴史の最後の体制だと言いました。 民主主義と資本主義は成功して共産主義と社会主義は失敗しましたが、その理由は‘認められようとする欲求’のためだと言いました。 人間には食欲、性欲等といった認められようとする欲求があって、民主主義と資本主義はそれに応じましたが、共産主義と社会主義はそれを無視してしまったのが原因だと指摘しました。
人間には確かに食欲があります。 これは人間が作ったのではなく、自然に与えられたものです。 それで、これを満足させることができなければ、人はあまり荷が重がります。 とてもお腹がすけば盗みも拒みません。 聖書には本当にみじめな状況も記録されています。 ある城が永らく包囲されました。 それで食べ物がありませんでした。 二人の女性が合意をします。 自分の子供たちを順番どおり捉えて食うことにするぞっとしたことが起こります。 このように食欲は解決されなければ本当に恐ろしいです。 この欲求のように私たちにある欲求が「認定欲」というものです。 これもまた、解決されなければなりません。 それなら、人は定期的に認められなければなりません。 そうする時に意欲と気力が生き返ってさらに上手に出来ることになるのです。 共産主義は全部みな平等だという原則下に認められようと思う欲求も無視してしまいました。 そのために仕事の生産性も顕著に落ちて、人々は熱心に生きたい意欲も喪失することになるのです。 だから社会は発展はさておきますます後れて行かざるを得ないことです。
ところで、認定欲は食欲と違った点が一つあります。 食欲を満たすためにはおいしい食べ物がずっと供給されなければなりません。 言い換えればお金が必要です。 しかし認定欲はお金が必要ありません。 物質的なものが必要なことではないです。 単に人々がお互いに気持ちで尊重し、認め合えば良いのです。 もし夫婦の間にお互いが認めてあげれば、その夫婦は必ず幸せになります。 妻は夫に認められて夫は妻に認められているためです。 反対に認めにケチな家庭は本当に大変な家庭です。 夫は妻を完全無視して、妻もまた夫を無視すると、そこにどうして幸せがありますか? 吝嗇は不幸の鈍行列車で、無視は不幸の急行列車です。 お金のケチさよりはるかに恐ろしいのが話の吝嗇です。 お金のケチは肉的の不便を与えますが、話のケチは心の不幸を与えます。 お互いが心を開いて称賛と認めを惜しまないならば、その社会は明確に豊かになるでしょう。 今の時代は金がなくて貧しい時代でなく、認める言葉がなくて荒廃した時代です。 私たちが唇を開くたびに認めの恵みの雨がお互いにおりるならば、心の怒りは必ず溶けてなくなることになるでしょう。