神様を畏れる心
 
人の人格は、その人の心、言葉と行動を通して現れます。言葉と行動は、聞いて見ることができるのですぐ分かりますが、心はそうではありません。見えないためによく分からないのです。それで、「測り難きは人心」とも言います。心は、他人は誰も見ることができません。そのため、人々は言葉では言わなくても、心の中では色々なことを考えながら生きています。しかし、神様はその心の中心を見ておられます。レントゲンよりもはるかな力で、私たちの中を明らかに貫いておられます。
「人は目に映ることを見るが、主は心によって見る。」（サムエル上16：7）
なので私たちのクリスチャンは、常に心の管理をきちんとしなければなりません。
　世の中の人々は、人をよく意識します。そのため、いつも外見を気にします。特に、外出をする時はもっと気を使っています。自分と関係のない町の人々ですらよく見せたいという、肉的な本能があります。もちろん、顔を洗い、髪を整って、服もきれいに着て、靴までにも気を使います。これは、きっと人々に礼儀正しくするためよりは、自分を見せかけようとするためでしょう。
　それでは、全能なる神様にはどれほど気を使っているのでしょうか。神様の喜びになるために、どれほど多くの時間を使ってみましたか。
人によく見せたいとすることを、イエス様は非常に警戒されます。偽善の人生だとも言われました。信仰の人は当然、内面をきれいにする人です。その心をいつも神様が見ておられるためです。外面をきれいにするために時間を使うことより、内なる人をきれいにするためにもっと時間を使ったほうが当然なわけです。しかし多くの場合、クリスチャンも内面より外見にもっと気を使っています。その理由はとても簡単です。目に見える他人のことはいつも意識しますが、目に見えない神様はほとんど意識していないからです。神様をみるのではなく、人を見る生活を守っているからです。
　ジョイ・ドーソン（Joy Dawson）は、心の考えについて私たちに挑戦を与える言葉を言いました。
「もし、1日を過ごした後私たちがしたすべての考えを、誰も見られるように壁にそれを書いて貼ったらどうだろう？」
皆さんはどうですか。これに対してどれほど自由ですか。自分の心の姿である考えを、全部壁に書いて貼ったらとても恥ずかしいでしょう。それを恥ずかしいと思う理由は、他人が自分の汚い心を全部見られるということからです。他人の目を非常に意識し、恐れているという意味です。しかし、心の考えを壁に貼らずにそのまま心の中におくと、たくさんの自由を感じられるでしょう。人が見られないからです。ところで、神様は見ておられるということを忘れてはいけません。神様を意識しないと、心はきれいになりません。
もし、普段他人より神様をもっと意識する生活をしているのならば、すべての考えを壁に貼るとしても、その人は平気だと思います。
　神様を畏れる心を持っている人は、罪から自由を得ます。人の目からも自由です。人を恐れません。神様を畏れる人は、心がいつもきれいです。もしかして、言葉より行動より考えがもっときれいかもしれません。いつも神様を見上げる人生を生きているからです。
もし、あなたが今日の一日した考えを教会の壁に全部書いて貼ったら、あなたはどうですか。
これに対する答えが、神様の御前であなたの今日の人生を話してくれるでしょう。
 
「心の清い人々は、幸いである、／その人たちは神を見る。」　
（マタイによる福音書5：8）