看病人のように
ある牧師から聞いたお話です。海兵隊出身の心優しい(？)ご主人が自ら保証人となり、全財産を失って教会の近くに引っ越してきた信者がいました。奥さんは殺したいほど主人が憎かったようですが、主人を伝道するために必死に早天礼拝に出席しました。牧師は面談をしているうちに彼女のご主人が早天礼拝に出席することを嫌がるのを知りました。その話を聞いた牧師は、彼女に次の日から早天礼拝に出ないようにと勧めました。もちろん旦那さんの救いのために神様に祈ることは大事なことですが、日常生活の中でご主人に神の愛をもって仕えることがもっと必要だと感じたからです。神様を信じていないご主人にとっては遠くにいる神様より近くにいる妻の方がよく見えます。
牧師は彼女に素晴らしいアドバイスをしました。
「明日からは早天礼拝に来ないで、ご主人の隣で一緒に寝て真心を尽くしてご主人を見送って下さい。そしてご主人が出勤した後、教会に来て祈って下さい。もしご主人がなぜ早天礼拝に行かないのかと尋ねましたら『牧師先生がご主人に神様のように仕えなければならないので、ご主人が嫌がることは絶対にしないようにと言われました。』と答えて下さい。それからご主人に対する憎しみを消さなければなりません。今から6ヶ月間、自分は病院で看病人として働いているのだと思って下さい。給料をもらって看病をすると思って下さい。少ないお金をもらって他人の排泄物まで処理する看病人のように、ご主人を看病する気持ちで神様にするように仕えて下さい。ご主人が仕事から帰ってくればご主人の足を洗い、肩をもみながら励ましてあげて下さい。」
彼女は牧師のアドバイスを聞き入れました。そうすると奇跡が起こりました。10年立ても教会に通おうとしていなかったご主人が、だった1ヶ月で教会に来ました。それから数カ月が経つと奥さんと一緒に早天礼拝に出席し、1年後には属会長になりました。
神様は私たちの祈りを聞いておられますが、私たちを通して働かれることを望んでおられます。神様は私たちがご自分の手と足になることを望まれます。私たちを通して素晴らしい愛の力を現すことを望まれます。神様の手と足になった私たちが、神様の愛に従う時に奇跡の変化が現れます。人は祈りだけでは変わりません。先に私たちの変わった姿が必ず相手に愛の姿として現れなければなりません。早天礼拝より大事なのは、まさに看病人のような心構えです。周囲の人のために祈るだけではなく、彼らのために看病人になってあげる時こそ、10年が1ヶ月に短縮される奇跡が起こるのです。看病人の生活はとても辛いです。夜になっても思いのまま寝られません。排泄物を処理し、患者の体を洗い、患者の手足にならなければなりません。しかし、心を変えれば十分に看病人になれます。「この人は患者なのだ!でも、私を通して働かれる神様の愛が6カ月だけで彼の心に入れば、彼は健康を取り戻すはず! これから私は彼の看病人なんだ!彼にとって最高の看病人になろう!」
神様は必ずこのような人を通して働かれます。霊的な看病人を通して必ず魂を救って下さいます。
相手は自分が患者ではないと思っているのに看病人のように優しく接してくれるから、その愛を当然ではなく、とてもありがたく受け入れるでしょう。そのため愛の効き目も最も早く現れるでしょう。愛が入れば人は必ず変わります。祈りの力より愛の力は遥かに早く現れます。愛の力が現れるためには患者ではない人であっても、その人の看病人になってあげればいいのです。