観点
ト・ジョンワン詩人の ‘揺れながら咲く花’という一編の詩をご紹介致します。

‘揺れないで咲く花がどこにあろうか
この世のどんな美しい花であれ
すべて揺れながら咲く
揺れながら茎をまっすぐに伸ばしていく
揺れないで実る愛がどこにあろうか
濡れないで咲く花がどこにあろうか
この世のどんな輝かしい花であれ
すべて濡れながら咲く
風と雨に濡れながら花弁を暖かく咲かせる
濡れないで生きる人生がどこにあろうか’

とても美しくて読む人に力と勇気を与えてくれる詩です。詩に書かれている通り揺れないで咲く花はありません。失敗と痛み、試練がない人生もありません。ところが多くの人はいざ試練に遭うと苦痛を訴えます。人の強さは強い人の前ではなく、強い試練の前で現れます。試練に負けてつまずかず、試練に勝ち抜いて立つ人が偉大な人です。試練に立ち向かう態度が勝敗を左右します。リンカーン大統領ほど多くの失敗を経験した人はいないでしょう。彼は9カ月しか小学校に通わず、経営していた雑貨店が破産したため負った借金を返すのに17年という年月を費やしました。彼は州委員選挙で落選し、上院委員選挙でも落選しました。その上副大統領選挙でも落選しました。しかし、彼はすべての失敗を乗り越えてアメリカで最も尊敬される大統領に選ばれました。一般的な観点から見れば彼は大きな挫折感に陥って早いうちに人生を諦めざるえない人でした。しかし多くの失敗が彼をもっと偉大な人にさせ、世の中で驚くほど輝く希望の光にさせました。彼は試練を見る観点が違ったのです。
新聞記者がリンカーン大統領に尋ねました。‘あなたの驚くべき成功と尊敬される人生の秘訣は何だと思いますか。’人々は誰かが成功すると自分が知らない驚くべき秘訣があるのだと考えます。しかし、真の秘訣は特別なところではなく、日常な生活の中にあります。秘訣は非凡なところではなく、平凡なところにあります。
リンカーン大統領は秘訣について次のように答えました。‘その秘訣は他の人より失敗をたくさん経験したことだと思います。私は失敗する度に失敗に込められた神様の御心を知り、神様の御心を人生の飛び石として活用しました。サタンは私が失敗する度に ‘お前はもう終わりだ’と呟きました。しかし神様は私が失敗する度に‘今回のことを教訓としてもっと大きな事に挑戦しなさい’とおっしゃいました。私はサタンの声より神様の御声に耳を傾けたのです。’
今の瞬間、あなたはどこに耳を傾けていますか。
失敗が人を失敗者にさせるのではありません。失敗を見る観点が人を失敗者に転落させるのです。
一般的に不幸の条件に見える失敗が成功する人には成功の秘訣として光を放ちます。失敗に問題があるのではなく、失敗を失敗として見る人の目に問題があるのです。決して失敗はありません。ただし失敗を見る目だけがあります。