ナイロン（偽装）患者
 
「ナイロン患者」という言葉を聞いた事がありますか。痛くもない人が痛いと、怪我してない人が負傷したと無理やり病院に入院している偽装患者を指す韓国語です。韓国に、このような患者が増え続けているそうです。普通の人々は、なるべく入院をしないようにします。入院したら自分の財布だけが軽くなるからです。ところで、別に怪我をしていないのに、敢えて入院を固守する人達がいます。
それは、交通事故の患者たちです。同じ症状を患っていても、首が痛いときに(首捻挫)一般の患者は3%程度が入院をしますが、交通事故の患者は81.6%も入院をするそうです。お金のためです。今がチャンスだと思い、補償金を狙う人が多すぎるようです。まるで宝くじに当たったような気持ちで、入院をするようです。ある人たちは、「頭が痛い」「足が痺れる」と自分だけが分かるニセ病名で、4ヶ月ぐらい入院して自分がもらいたい補償金を受け取ったそうです。クリスチャンが多いという韓国で、これは本当に恥ずかしいことです。韓国の人々は、本当に不思議な気質があるようです。お金になるなら、入院することも喜んで志願するからです。
日本と韓国を比較した面白いデータがあります。交通事故の時の入院者に関するものです。日本の交通事故の患者入院率は5.2%で、韓国は50.9%にもなります。入院率が、日本の10倍も高いという事実です。人々が交通事故の補償金のためにどれだけ多く入院を欲しがるかが、一目で分かります。専門家の話によると、実際入院が必要な人は6%しかいないそうです。そのような面で見れば、日本の人々は非常に正直だと考えられます。本当に入院をしなければならない人だけが入院するからです。韓国にクリスチャンが20%なら、日本は1%もいません。そうなら、韓国にその多くのクリスチャンは、どこで何をしているということでしょうか？世の光と塩になるべき彼らは、一体何をしているということでしょう。クリスチャンの割合から見ると、日本と韓国が逆になるのが正常のものですが、むしろ日本がはるかに正直であるのを、説明する方法がありません。
福音が偽物ですか？それとも信じている人が偽物ですか？二つのうちの一つに問題があるということは明らかです。つまり、人が問題です。クリスチャンは、正しくしなければなりません。クリスチャンは、自分の利益のためにクリスチャンになったわけではありません。神様はクリスチャンを、暗闇が満ちるこの世に光として立ててくださいました。どんどん腐って行くこの世に塩として立ててくださいました。光がもっと暗く、塩がもっと腐るならば、これは話になりません。信じている人は、少なくとも信じない人よりは正直でなければならないのです。それは、光だからです。
 
「隣人に関して偽証してはならない（出エジプト20：15）」
「偽りを捨ててそれぞれ隣人にたいして真実を語りなさい（エフェソ4：25）」
 
病院での珍しい風景の一つの例がありますが、患者が患者服を着たまま外出し、酒を飲んで入ってくる場合もあるというニュースも放送されました。金鎮炫(キム・ジンヒョン)ソウル大学看護学科教授は、「韓国の交通事故、入院患者の94%が軽傷患者である。海外事例等を比較、分析すると、全体の交通事故入院患者は10人中8人はあえて入院しなくてもいい『ナイロン（偽装）入院』である」と話しました。もちろん、交通事故で必ず入院しなければならない人もいます。しかし、その数字は6%しかならないということです。この交通事故の入院費だけ節約しても、いや入院患者を20%以下に減らしても年間1兆ウォン以上の費用を削減することが出来ると言われます。もちろん、このお金は、保険に加入した他の人々が負担するお金です。交通事故「ちゃっかり派」のせいで、多くの人々が間接的に被害を受けているのです。
言い替えれば、これは厳密に言うと盗みです。交通事故を言い訳に、嘘をついて奪っていることのです。お互いのために犠牲して仕えることはできなくても、少なくとも正直でなければなりません。被害を受けた以上のことを要求してはなりません。片目を失ったらその目だけを補償してもらえばいいことで、両目すべて奪おうとすると、本当に悪質です。交通事故の誤った入院を放置せず、それを恥ずかしがる正直な社会を我々の手で作らなければなりません。そうすることで、希望が産み出されます。