顔
リンカーン大統領の時のことです。ある日、大統領の友達が一人の人物を推薦しました。
'この人は優れた才能の持ち主だから仕事を任せてみてはどうだい？十分にやりこなせると思うよ。'
しかし、リンカーンは面接の後、推薦された人を断りました。疑問に思ってその理由を尋ねる友達にリンカーンはこのように言いました。
'彼の顔の表情が気になってなあ。人は40歳になると自分の顔に責任を持つべきだと思うよ。確かに彼は才能があるように見えたが、ふくよかな顔つきではなかったね。すまないが、正直彼の顔は聖書を一節も読んでいないような顔だったよ。'
もちろんリンカーンは顔の形で人を判断したのではないでしょう。かっこいいかどうか。顔立ちは整ったか。あるいは人相で人をみていたのではないでしょう。リンカーン自身も顔に自信がなくて小さな子供の助言にもかかわらずあごひげを伸ばしたのです。リンカーンが言った顔に対する責任とは顔の形を変えなければならないということではありません。
人々は外見にとても関心を寄せます。そのため、生まれつきの自分の顔が気に入らず手術をする人もいます。しかし、人に最も大事なのは物理的な姿ではなく、心からにじみ出る表情なのです。どんなに外見を変えても表情は変わりません。表情の源は心だからです。心に徳が積もっていれば自然に優雅な人柄が表れます。顔つきは神様が与えて下さった個性なのです。私たちは顔を見て人を認識します。しかし、顔の表情は神様から与えられたものではありません。顔の表情は人が自分の人生を通して作り上げるものです。従って40歳になると自分の顔に責任を持つべきなのです。自分の心に何を入れるかによって顔の表情は千差万別です。人の評価は決して顔の形によるものになってはいけません。それは不公平なことです。顔つきは自分の意志とは関係なく、与えられたものなのです。人の真の評価は人の顔からにじみ出る表情によらなければなりません。表情は自分自身が作るものなので自分の責任です。人々は常に私たちの顔を見ています。顔の表情によって私たちは評価されます。自分の顔の表情に必ず関心を持って毎日心の手術を行うべきです。心の手術に大きな力を発揮するのが御言葉です。聖書は最高の両刃の剣で人の欠点を切り離すほどに刺し通し、人を教え、戒め、誤りを正してくれるからです。そのため、リンカーンも聖書を話しました。聖書を読む人と読まない人は明らかに顔の表情が違います。ふくよかな表情になるためには聖書を読まなければなりません。才能よりさらに重要なのは人格です。外見よりさらに重要なのは表情なのです。表情は手術によって変わるものではありません。表情は人の心によって変わります。人の心は聖書によって変わります。
人より表情に欠点のある人がいるかもしれません。そのような人は格別に自分の表情に注意を払うべきです。表情は必ず変わります。40歳で変わらなかったとしたら50歳でも努力しなければなりません。あなたの顔はどうでしょうか。もしリンカーンがあなたの顔を見たならどのように言うのでしょう。あなたの顔は聖書をどれほど読んだ顔でしょう。あなたの顔からはイエス様の姿がどれほど現れているのでしょう。