正直にいなさい

人は死して名を残すということわざがあります。 韓国の人の頭に残っている代表的な人物のうちのひとりが、島山（トサン） 安　昌浩（アン・チャンホ）先生です。 ソウル 江南（カンナム）には、彼を記念した公園と道もあります。 島山公園と島山路がそれです。 「神に守られ　わが国万歳」の愛国歌（韓国の国歌）も、 安　昌浩先生が作詞したという説が強く台頭されています。辞典を引くと、彼を宗教家、独立運動家として紹介したりもします。
安　昌浩 は16才のごろ、西洋おばけを信じているといううわさのある、セムンアン教会の前を通り過ぎていた時に、西洋人宣教師が救世学堂に入れば食べ物も、寝る部屋も与えられ、新学問も勉強できるという言葉に、救世学堂に入ることになりました。 そこで彼は、イエス様を受け入れ、韓国の最初の宣教師であるアンダーウッドに洗礼を受けてクリスチャンになりました。 そして彼は、25才の時にアメリカに留学しました。 アメリカの宣教師の助けにより中学校を入れる道が開かれました。 ところでその中学校は、20才未満だけ入学が許可されました。 それで宣教師は、助言をしました。 アメリカの人々は東洋人の顔だけでは年齢が分からないから、19才だと答えなさいと言いました。 つまり、年齢をだますようにということでした。しかし入学面接で安　昌浩は、自身の年齢を25才だとそのまま話してしまいました。 それで彼は学校を行けなくなりました。 宣教師が残念な心で叱りました。 彼は堂々と話しました。 「どうして偽りで学校に入ることができるのですか? 私には嘘で学校に入ることより正直に生きることがはるかに重要です。」
彼はアメリカに住む在住韓国人の人々に、絶対に嘘をつかないことを教えて、自分が住んでいる家の周囲をいつもきれいにしようと頼みました。 さらに、彼は夢の中でも嘘をつかないようにと言いました。 彼は自分の同胞に正直になることを切実に訴えました。
正直でない人は必ず狼狽にあうことになって、正直でない社会は必ず崩れることになります。 しかし、人々は瞬間の偽りを申し訳ないような気持ちなんかなしで堂々と犯したりします。 特に、融通性という言葉で自分たちを包装します。 かえって正直な人を前後がぎっしり詰まったバカ正直な人に追い詰めます。 正直ならば、その瞬間は損害をこうむります。 瞬間の偽りで得ることがかなりあります。 この誘惑を多くの人々は越えられません。 損害を覚悟しない人は、決して正直になることはできません。 自らの有益のために、偽りをご飯を食べるように行き来します。 正直が人生の基準でなく、有益と気楽さが基準であるためです。
神様と正直さは直結しています。 悪魔と偽りがつながっている（一つだから）からです。 聖書で悪魔は偽りの親父だといいました。 すべての偽りは、悪魔から出てくるという意味です。 神様は正直です。 神様から出た者は、正直を生命のようにします。アン・チャンホは、アメリカで学校に入ることが自身の人生に非常に重要なことだったけれど、それでも正直と変えることはできませんでした。 どんな尊いのものを持ってきて誘惑しても、正直と変えてはいけません。 どんな損害があっても、正直を売ってはいけません。 神様は正直で、悪魔は偽りであるからです。 それがいくら良くても、悪魔の操縦を受けてはいけません。 悪魔が望むことをしてはいけないからです。
神様は聖書でメシアについて次のように語られています。
「弱い人のために正当な裁きを行い　この地の貧しい人を公平に弁護する。その口の鞭を持って地を打ち　唇の勢いをもって逆らう物を死に至らせる。」(イザヤ11:4)
イエス様は世を裁きますが、正直の棒で裁かれるという意味です。 謙虚な者も、正直によって審判を受けることになります。
「主は曲がった物をいとい　まっすぐな人と交わってくださる。」(箴言3:32)