パンダ

身長は約1.4ｍ、体重は約110kg、そして竹を食べる哺乳動物は何でしょうか。この動物は絶滅危機動物で、世界で約3000頭程度が生きています。しかし、とても人気があります。この動物を育てるためには、中国からプレゼントとしてもらわなければいけません。しかし形式はプレゼントとしてですが、雄雌当り年間10億ウォン（約1億円）の賃料を払わなければなりません。そして、中国から借りてくる時に必ず飼育係二人と、獣医一人がパッケージとして来ることになっています。もちろん、この人たちが住む住宅と給料も提供しなければなりません。そして、この動物専用の住宅も建てなければなりません。それに、毎日新鮮なたけのこ40Kgなどの餌も用意しなければなりません。この動物の名前は何でしょうか。パンダです。
パンダがこのような貴重な動物だということは知りませんでした。この動物を人に変えてみました。ある若い夫婦を迎えるために、毎年10億ウォンずつお金を払い、彼らが住み住宅を良い場所に建て、彼らのために有名なシェフ二人と主治医一人を定住させます。もちろん、シェフと主治医のための住宅も用意します。この夫婦のために毎日新鮮な食材を40Kgずつ供給します。もしこのような夫婦がいたとしたら、非常に大物の夫婦かもしれません。珍しい人たちでしょう。世間で非常に人気のある夫婦だと言えるでしょう。しかし、パンダという動物は、絶滅危機動物でかわいいという理由一つでこのようなすごい待遇を受けています。人にも想像できないほどの待遇です。もちろん、人によって、時代によって価値観は違うでしょう。パンダが10倍以上の経済誘発効果をもたらすかもしれません。
しかし、パンダを造られ、人を創造された神様の観点からもう一度見てみたいと思います。
創造主の神様は、パンダをはじめ各種の動物を造られました。パンダはパンダの形で、牛は牛の形で、羊は羊の形で造られました。ところで、神様は最後に人間を創造される時は、人の形で造られたのではなく、神にかたどって造られました。つまり、人の「格」は、動物とは全く違います。動物は動物の格で造られましたが、人は神様の格で造られました。そして神様は、人に各種の動物を支配するようにと言われました。動物は、人間のために造られたのです。
神様の観点からパンダを見たらどうでしょう。きっと人間よりは大切ではないと思います。神様は、人間のためには御自分の独り子までくださったのですが、動物のためには食べ物だけ与えられました。
話をこういうふうに変えてみましょう。ある家に力のある僕がいました。主人がこの僕にすべてを任せてどこかへ出かけました。ところで、この僕は主人の幼い息子には食べ物もあまりあげてなくて、苦労させながら、家で飼っている犬や牛には精一杯面倒を見て、人もあまり食べられない貴重なものを食べさせ、たくさんのお金を使ったとしましょう。主人が帰ってきてこの姿を見たら、何と言うと思いますか。よくやったとほめますか。あるいは、バカな人だと叱りますか。
神様は、万物の主人です。そして、神様は人間を愛されます。人のためにパンダも、万物も造られました。もちろんパンダを虐待しようという話ではありません。パンダがいかにかわいくても、人をもっと愛しましょうということです。パンダの雄雌に10億を投資するとしたら、人には少なくとも20億を投資しようということです。人のために神様が与えられたのを、他のところに使わないようにしようということです。人間はいかに卑しくても、人間です。動物はいかに貴重でも、動物に過ぎません。弱くて大変な人であるこそ、彼らをもっと愛することが神様の御心です。世のどの被造物に関する愛でも、人に関する愛を超えると、創造主の御心に違反します。
「畑で穀物を刈り入れるとき、一束畑に忘れても、取りに戻ってはならない。それは寄留者、孤児、寡婦のものとしなさい。こうしてあなたの手の業すべてについて、あなたの神、主はあなたを祝福される。」（申命記24:19)
神様の人間愛が、きっとこの地上の統治原理になるべきではないでしょうか。