.笑い運動

交通事故で入院した人のお見舞いに行ってきました。幸いにも骨盤側の骨が折れただけで、臓器やその他には異常がなかったそうです。話す事にも何の問題もありませんでした。骨さえよくくっついてくれれば大丈夫とのことです。表情もとても明るく、守ってくださった神様に感謝をしました。
そのような感謝の気持ちでいっぱいの中でしたが、話の途中で、私が言葉の使い方を間違ってしまった為に、病室にいた人々が突然みな笑い始めました。勿論入院していた姉妹も笑いました。実は、その時に不思議な事が起きていたのです。その姉妹は笑いながらとても苦しんでいました。笑わずにはいられないので笑っていましたが、とても痛そうに見えました。話すときは何の問題もないのに笑うときだけ苦しんでいた事が、理解できませんでした。笑うときにどこがそこまで痛いのか聞いたところ、驚くことにお腹が痛いのではなく折れた骨盤側が痛いとの事でした。話すときは骨盤や股関節部分の筋肉が動かないのに、笑うときには動くというのです。勿論笑うときに、お腹の筋肉まで動くのはみんなが知っていることです。たくさん笑うときにお腹を抱えて大笑いするという言葉もあるくらいです。しかし、脚の部分の筋肉まで動くということはまさに驚きです。気になったので人が笑うときに如何に多くの筋肉が動くかを調べてみました。すると、顔の筋肉を含めて計231個もの多くの筋肉が動くことが分かりました。笑いは、相手方に良い印象も与えますが、自分自身にとっても驚くべき運動になります。よく笑うだけでも運動になるというのですから、運動するために笑うのもいいかと思います。
人々は健康のために水泳もして、ジムにも行って、暑い天気にも汗をダラダラ流しながら熱心に運動をします。しかし「笑い」は、大変なことではありません。お金も時間もかかりません。笑い運動は、運動の中でも非常にレベルの高い運動です。費用はかからないが、霊的、肉体的な効果は絶大なものです。笑うと汗が出てくる代わりに涙が出て、お腹が背中にくっつくようにへこんで、ウエストがスマートになるという事にも驚きです。笑いにケチな人は自分自身を虐待する人と同じです。反面よく笑う人は、自分の体の管理が上手な人です。さらには、心の管理、信仰生活も上手に出来る人です。神様の御言葉通り、従順する人であるためです。‘いつも喜んでいなさい．．．これがキリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです’（Ⅰテサロニケ5：16－18）
「笑い」は、神様が人だけに与えてくださった特権の中の特権です。動物は怒れることはできるが笑うことはできません。よく笑わずによく怒る人は、自ら神様がくださった特権を諦めた人です。人として生まれてきたら笑わなければなりません。そうしてこそ特権をくださった神様も喜ばれる事でしょう。
聖書は話します。
‘陽気な心は健康を良くし、陰気な心は骨を枯らす’（箴言17：22）　　
心が嬉しさに満ちていれば体が元気になり、心が憂いに沈んでいれば骨まで病にかかるという言葉です。つまり、笑う事と健康は直結しているということです。「笑い」は運動であり、「笑い」は健康でもあり、「笑い」は幸福です。
ハーバード大学の教授であるウィリアムジェームズは、‘嬉しくて笑うのではなく、笑えば嬉しくなる’と言いました。他人が笑わせて笑うのは誰でも出来ることですが、自ら笑うのは誰でも出来ることではありません。笑えない環境にありながらも、笑いで乗り越えられる人が偉大な者です。その人に健康が訪れ、笑える事ができるような素晴らしい出来事が訪れる事でしょう。
傲慢な者は笑うことができないが、謙虚な者はよく笑うと言います。心が貧しい者は謙虚な者です。そして、よく笑う者です。彼には天国での喜びが約束されています。「笑い」で天国市民への夢を見られたらと思います
‘心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人たちのものだから’（マタイの福音書5：3）