「健康」

 

人の体の中で脳は、約2％の重さを占めているそうです。
ところで、この脳が消耗するエネルギーは、体全体の20％にも及ぶそうです。これは、体の全体にある筋肉が消耗するエネルギーと同量のようなので、脳にどれほど多くの栄養が必要かということが推測できると思います。私たちが、肉的には何にも仕事をしてなくても、勉強したり、たくさん考えたり、あることに神経を集中するととても疲れを感じることが、ただ気のせいではないということが分かります。熱心に運動をすることと同様のエネルギーを使っているので、疲れていないのが逆におかしいです。肉体労働だけではなく、精神労働にも必ず休みが要るということがよく分かります。目に見える苦労はすぐ分かるけれど、目に見えない苦労は、苦労と思わない間違いをしてはいけないでしょう。肉体労働は100％自慢をしますが、精神労働は報いがないというのがあってはいけません。
　体も健康が大事ですが、脳はもっと健康にならなければなりません。脳が悪くなると、肉体はその瞬間倒れてしまうからです。体は脳の支配を受けるということを覚えてほしいです。脳の健康のために、アメリカ国立老化研究所のラポート博士は、次のようなことを話したそうです。
　「成人になると、毎年0.2％の脳の体積が減少するが、それが脳機能の低下をもたらすのではない。しかし、慢性的なストレスは脳機能を低下させる。仕事に対する心配、交通渋滞に対するいらだち、悪い人間関係に関するストレスは、脳細胞を破壊し、神経細胞が互いに情報を交換するシナプスを損傷させる。脳のためには、このような継続的なストレスをなくさなければならない。
　そして、脳の健康のためには、何より良い感情の状態を維持することが大事だ。愉快で明るい感情を持っている時は、神経伝道がスムーズに行われ、脳の能力が優れることになる。従って、いつも明るく肯定的な考えを持っていると、脳の老化を防ぐことができる。」
　また、運動も脳に活気を与えるそうです。
　聖書に、神様はこう語られます。
「いつも 喜んでいなさい。
絶えず 祈りなさい。
どんなことにも感謝しなさい。」　（テサロニケ一5:16-18)
　神様は、被造物である私たちが健康に生きることを望まれます。両親が、子どもたちが健康で育てることを願うことと同様です。そのために、神様は、喜びと感謝と祈りについていつも起きていなさいと語られています。私たちの考えを明るくて肯定的にする方法には、色々あると思います。しかし、喜びと感謝、祈りに勝るものはありません。内なる人がいつも喜んでいて、外なる人は状況や人に対していつも感謝し、霊は神様といつも祈りによって交わりをすると、私たちの脳は毎日天国のような神様の満ちておられる場になります。
　聖書に、いらだちなさい、心配しなさい、人間関係にストレスを受けなさい、という言葉は全くありません。しかし、人々は、いらだち、心配、ストレスを疑わずにそのまま受けています。聖書に逆らう人生は、つまり健康を損なう人生になります。