愛とは

イェス様が言われた掟の中で最も重要な掟は、「愛」でした。そして、イェス様は弟子たちに、互いに愛し合いなさいと言われながら、「互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる。」と語られました。神様は、兄弟を憎む者は皆、人殺しだと言われました。
しかし、現実はどうでしょうか。教会にイェス様の真の弟子は何人くらいいるでしょうか。少し足りない面はあるけれど、自分は弟子だと思っているかもしれません。ある人は、弟子訓練を受けたから弟子だと思っているかもしれません。しかし神様は、そのようなあいまいな弟子のことではなく、真の弟子の姿が何かについて、とても明確に教えてくださっています。それは、主の弟子たちの愛の姿を見ればはっきり分かります。それがコリントの信徒への手紙一の13章に書かれています。代表的なことを幾つか見てみましょう。
自分が相手を愛していると、代表的に表れる姿は「忍耐づよいこと」です。長く耐えて忍耐することは、愛の貴い姿です。周りに自分の心にぴったり合う人が、何人くらいいると思いますか。自分の子供でさえ、気に入らない場合がどんなに多いでしょう。その時こそ、主の愛を表現する良い機会です。愛は耐えることです。待ってあげることです。それゆえ、愛は怒らないことでもあります。いらだってつい怒ってしまうことは、既に愛していないという証拠です。すぐいらだってしまう人は、元の気質がそうではなく、それより愛が非常に足りないからです。そのような人も愛で満たされれば、怒らなくなります。愛はいらだつことに勝るからです。そういう訳で、愛は柔和で親切です。怒る人の中では親切な人、柔和な人はいません。どうも不愛想で不親切です。それに、喧嘩しないようにしてください。喧嘩する人は、愛がないことを自ら満天下へ表す人です。忍耐しながら抱く人こそ、愛が多い人です。
そして愛は、礼儀正しいです。決して礼を失せません。この世は最近、どんどん悪くなっています。礼儀がありません。上も下もありません。親子の間も崩れました。子どもは両親に対して礼儀正しくしないようになりつつ、若者たちは年配の方に対して礼遇しなくなりつつあります。若者たちの過ちを正すことさえ大変なことになってしまいました。道端で未成年者がタバコを吸うことを叱った人が大変な目にあってしまったことをよく耳にします。大人たちが若者に気を使うすべき世の中になりました。礼儀がなくなったからです。礼儀はつまり愛です。本当にその人に愛があったら、礼儀としてその姿が現れるようになります。愛の人は礼儀正しい人です。どんなに愛が多いと自慢しても、礼を失せていればその愛は偽物です。愛は礼儀の姿で現れるからです。礼儀正しい世界が愛が多い世界です。あなたは本当に自分が愛が多いと思いますか。あなたの礼儀を見てみてください。あなたは、本当に周りの人たちに礼儀正しくしていますか。上も下も分からない人は、愛に問題がある人です。礼儀は、人が互いを尊重し配慮する姿だからです。
また、愛はねたみません。いつも寛大です。ねたみ、嫉妬が多い人は愛が貧しい人です。愛が多い人は他人をねたみません。それで、当然自慢もしません。「夫がこれを買ってくれたよ、子どもがやってくれたわ、牧師先生がしてくれたわ…」愛が多い人は絶対にこういうことを話しません。自分の自慢は、他人を傷つけやすいということをよく知ってるからです。だから、愛が多い人は高ぶりません。
あなたは本当に愛が多い人ですか？本当に主の弟子ですか？
そうしたら、あなたからは忍耐の姿、いらだたない姿、親切な姿、礼を失せない姿、自慢しない姿が必ずその実として現れるでしょう。もしその実がないのであれば、あなたはまだイェス様の弟子ではありません。