菊の花の横で

一輪の菊の花を咲かせる為

春からコノハズクは

そんなに鳴いたのだ。

去年、教会の入り口の花壇に菊の花2輪を植えました。その中で1輪は今年の春に芽を出しました。ただ1本だけ芽を出したのです。最初は引き抜こうかと思いましたが、そのままにしておきました。そしたら、ずっと芽が伸びるのです。夏の間ずっと伸びて、背丈が2m近くにも伸びました。その上、横に数多くの枝が伸びてきました。およそ30本くらいの枝が出てきたのです。たっだ１本からです。だから、お花も30本ぐらいは咲いてくれると思いました。これだけでも素晴らしい事ではありませんか？一体、どうやって1本の枝から30本もの花を咲く事が出来るのでしょうか？

そして、また時間が経ちました。今度は枝の一番上から5～10本のつぼみが出て来たのです。見るだけで不思議で仕方がありませんでした。となると、少なくとも150本の花が1輪から咲く計算になります。本当に奇跡です。どうやって弱々しい1輪からつぼみが150本も出てくる事が出来るのでしょうか。聖書では30倍、60倍、100倍の実を結ぶと言っていますが、菊の花はこれを見事に証明しています。人々は誇張表現だと思うかも知れません。しかし、これは決して誇張表現ではありません。自然がありのまま見せている現実なのです。

命は神様にあります。命の力は本当に素晴らしいものです。菊の花のように1輪が100本の花を咲かす事は、神様にとって奇跡ではなく常識です。誰かが目で直ぐ確認出来る事実なのです。本当に驚くべき事であります。人の100倍の力を出す事は本当に大変な事です。１年に２倍に増加させる事だけでも奇跡に近い話です。しかし、神様の力はそれほどのものではありません。１年に100倍の実を結ぶ事ぐらい普通です。いつも私達は自然を通してそれを見ています。しかし、残念な事は、自然界で働いておられる神様は信じるのに対し、私達の人生の中で働いておられる神様は信じる事が出来ません。だから、多くの人々は御言葉を上の空で受け取ります。その上無視してしまいます。御言葉は神様が私達の人生に与えてくださる種なのにです。その種を人生の畑に良く植えれば、菊の花よりもっと多くの美しい花を咲かせる事が出来るのに無視してしまいます。

菊の花も、花を咲かせるまでたくさんの時間が必要です。10ヶ月はかかります。お花はいつも最後に花を咲かせます。御言葉が実を結ぶ為には必ず忍耐が必要です。1輪の菊の花が花を咲かせる為、春からコノハズクはそんなに鳴いたのだと詩人は告白しました。人生の一番の祝福は御言葉の実を豊かに結ぶ事です。途中で実がないからといって引き抜いたり、折ってしまったりせずに、最後まで忍耐していけば必ず御言葉の花がその人生に満開すると確信します。

菊の花はその事を私達に今も証明してくれています。