落傷注意

体の不自由な父を介護するため、数日間病院に留まりました。入院する際、ナースさんから最も強調を受けたのが落傷（落ちたり倒れたりしてケガをすること）注意でした。特に父は落傷要注意と書いてあるのブレスレットまではめられました。
トイレ、洗面台、病床のあちこちに落傷注意関連の警告文が貼られてありました。翌日が退院の日なのに自分の保護者に申し訳ない理由で一人でトイレに行く途中転倒し退院が3週間も遅れたというある患者さんの事例もが一緒に書かれてありました。落傷に対する警戒心を高めるためのものです。年配の患者さんが転倒すると骨折の危険性が非常に高いそうです。それでトイレに行くときも洗顔するときも動くたび、常に保護者が同伴すべきだそうです。もし、保護者がいないときは必ず看護師を呼ぶようになっていました。安全のための鉄則が必ず誰かと同伴することでした。年配の患者さんに肉体的に最も危険なのは倒れることです。倒れたら骨が折れるからです。
それでは霊的には何が最も危険でしょうか？
「それゆえ、立っていると思う者は、倒れないように気をつけるがよい。（1コリント10:12）」やはり倒れることです。倒れたら大変なことになります。御霊の骨が折れて身動きがとれないからです。私の父は軽度のパーキンソン病を患っています。それで精神は大丈夫ですが歩くのは支障があります。いつも倒れるのを心配し不安です。家でも必ず壁や何かを頼りにして歩かなければなりません。もし、支えられるものがないところでしたら誰かが脇を抱え助けてから安全に歩けるようになります。そうしないと、すぐに倒れてしまいます。
霊的にもパーキンソン病のような恐ろしい病気があることを聖書は言っています。それは高慢病です。
「痛手に先立つのは驕り。つまずきに先立つのは高慢な霊。」（箴言16:18）
この御言葉を簡単に解釈すれば高慢病にかかった人は必ず倒れて足骨が折れるとの意味です。本当に恐ろしい話です。高慢な心がどれくらい恐ろしい心の病気なのかをよく物語っています。しかしながら、多くの人が高慢をあまりにも軽く考えています。高慢な態度を自分の自慢もしくは風格として唄える人もいます。高慢がどれくらい危険な心の病気なのかを自覚することが重要です。自覚した時こそ直したい強い意志の決断が現れるからです。
倒れないためには必ず、保護者と一緒にいる必要があります。信仰の人々が高慢病で倒れないためには主なる神様と同行することが必須です。神様は私たちを倒れないように守るため、保護者として聖霊様を送ってくださいました。即ち、聖霊様は助け主として来られたのです。
「わたしは父にお願いしよう。父は別の辯護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。（ヨハネによる福音書14:16）」
私と一緒におられる聖霊様の手をしっかりと握っていつも同行する人はあらゆる誘惑に直面しても倒れません。全能なる神様、そのお方の手に繋がっているからです。聖霊様と同行する道は安全な道です。幸せな道です。そして、能力のある道です。高慢の病気は聖霊様と同行することで完治が出来ます。永遠に聖霊様と歩む人生こそ謙遜な人生です。