門松

年末年始になると、日本の多くの家庭が門松飾りをします。デパートや大きなマンションの正門には、とても大きい門松が飾られたり、マンションの各部屋の前では略式のものがあったり、窓にはしめ飾りが飾られています。私が住んでいるマンションにも、万両、開運などが書いてある飾りが玄関にかけられているのを見かけます。
門松は、正月に家の門の前に立てられる松や竹の正月飾りで、約1000年前から日本に伝わっている伝統だそうです。日本には、昔から木のこずえに神が宿るという迷信があって、門松は神を家に迎え入れるための飾りという意味合いがあるそうです。その設置期間は、12月13日から可能のようですが、面白いことはクリスマスは避ける傾向があると言われます。それで、ほとんどの日本人はクリスマスが過ぎた後から門松を飾るそうです。
日本は代表的な先進国です。そうなのに、門松飾りは減り気味がありません。大方デパートの前にも、銀行の前にも、自慢そうに設置されています。もちろん、文化かもしれません。しかし、ここに宗教心が全くないと否定することもできないでしょう。その由来が、新年に神を迎え入れて福をもらおうとする考えから始まり、今も飾りをしないと、不安と不快を感じるようです。それで、数多くの人々は松や竹を買って自分の家の門の前に飾っておきます。
先端の科学の時代に生きている日本に、毎年門松が一杯飾られているということは、人間がどんな存在かをよく見せています。科学がいかに発達しても、人間の弱さは変わりありません。もしかして、それは神様が造られた人間の本来の姿かもしれません。いかに文明が発達しても、人間が神を見つけようとすることはなくなりません。しかし、人間は被造物の中でずっと神を見つけようとします。松、竹、石、太陽、山などから神を見つけ出そうとします。
世の中にいる神は、神ではありません。その理由は簡単です。すべて神様が造られた被造物に過ぎないからです。真の神様は造物主ですから、この世ではなく、天から来られます。それで、イエス様が天からこの地に来られたのです。ところで、驚くことは、神様が直接来られたのに多くの人々は受け入れませんでした。特に、肉的に見るとそんなに賢い日本人も分かりませんでした。それで、彼らは今も新年になると神から福をもらうために、松を門の前に立てておくのです。その松の枝を折って十字架を作って家ごと飾り、生きておられる神様に祈り、教会に来て礼拝をささげながら新年を迎えたらいいのに。日本の人々は、そんなに賢明なのになぜ今も真の神であるイエス様を受け入れずに、松などを門の前に飾っておくでしょうか。それでも、クリスマスは避けて門松を設置するのを見ると、イエス様に対する礼儀はあるようです。信仰は、礼儀ではなく礼拝なのに。クリスマスから新年までずっとイエス様と歩む日本を夢見ます。主はできます。ローマを変えられた主が、日本も変えられることを信じます。イスラエルの人々は門の前に御言葉を貼りますが、韓国のクリスチャンは門に教会のマークがある十字架を貼ります。日本の各家庭ごと門に木の十字架が立てられるよう、イエス様に祈ります。門松に神が住んでいると信じていますが、十字架の木は実際にイエス様がかけられたところだから、十字架を立てると真の神を受け入れるということです。
「十字架の言葉は、滅んでいく者にとっては愚かなものですが、わたしたち救われる者には神の力です。」（一コリント1：18）
門松が愚かなものですか、あるいは十字架が愚かなものですか？門松が力がありますか、それとも十字架が力がありますか？