どのように生きていくだろうか。

人々は誰でも人生の目標があります。 その目標に向かって熱心に走って行きます。 金を儲けるために熱心に生きる人もいて、権力や名誉のために熱心に生きる人もいて、ある人は健康のために熱心に生きたりもします。ところで、自分が定めた目標を他人はあまり高く評価しなかったり、自分もまたそのような人生を生きた人々を尊く評価しない場合がよくあります。 自分の求めることと、他人を評価することとは、それぞれ違う場合があるようです。
『空き缶地獄』という本を書いたキム・サンホ長老に関する話です。 キム長老はこの本を通して、８０歳に人生を顧みて神様が下さった恩恵を私たちに分け合ってくれました。 この本にこういう話が出ます。
ある日、息子の友達が下の村の店で物を買いながら隣の人にこう尋ねました。 「おじさん、もし上の村に住むキム・サンホさんって分かりますか？」よく知っていると言われ、その方がどんな方なのかを尋ねたようです。人となりがどうかという問いでした。 質問を受けた人は、ためらわないですぐにこのように答えました。「はい、その方は生きている仏様です。」多分返事をした人は、キム・サンホ長老が教会の信者だということが分からなかったようで、自分もイエス様が分からない人だったようです。 それで自分が分かる範囲で一番良い人だという表現で「生きている仏様」と答えたでしょう。その人がイエス様を分かったならば、きっと「生きているイエス様だ」と答えたでしょう。とにかく、最高の評価をしたことは明らかです。キム長老も、自身に最高の点数を与えたようだと、本当にうれしくて感謝したいと言ったそうです。
キム長老の人生について聞くと、皆それはとても尊敬すべきことだと言います。しかし、自分自身はそのような人生を生きることを敬遠します。そのように生きなければならないということは知っているものの、実際に実践しようとは思いません。尊敬される人生には、必ず代価を払わなければならないためです。安い人生は決して尊敬されません。イエス様の人生が尊いのは、十字架の代価を支払ったからです。真に信頼できる人は、十字架の代価を世の中に払う人です。
もちろん、人の評価より神様の評価が重要です。しかし、イエス様を信じる人々には、人の評価も重要です。ある場合は、自分の行いのせいで神様の御業が妨げられるからです。 それでイエス様は明確に言われました。
「しかし、私を信じるこれらの小さな者の一人をつまずかせる者は大きな石臼を首に懸けられて、深い海に沈められる方がましである。」（マタイによる福音書１８：６）
キム長老の本に出てくる地獄の証の中に、次のような話があります。ある有名な女優が死んで地獄に行った話です。 多くのクリスチャンが彼女にイエス信じなさいと言ったけれど、彼女は彼らの人生を見たらイエスを信じることができなかったと言ったそうです。彼らは言葉と行動が一致しなかったようで、ここではこの話をして、他のところでは別の話をしたそうです。また、ある事業家の話も出ていました。彼もやはりイエス様を信じると天国に行けるという話を聞いたそうです。しかし、自分に福音を伝えた人はある大きい教会の長老だったのに、よりによってこの事業家のお金を踏み倒して逃げたそうです。もしその長老がその時金銭の取引を正直にしたならば、自分も地獄には来なかったはずだと残念な話をしたそうです。結局、クリスチャンがその人々にイエス様を信じないようにした邪魔者になった格好です。なのでクリスチャンは、人生が目覚めていなければなりません。世の中の光になれないのはともかく、つまずかせる者になってはいけません。自分のせいで地獄に人が行ってはいけません。イエス様を伝えることも重要ですが、人生の生き方がより重要です。イエス様を伝えることは報いと連結されますが、人生の生き方は審判と連結されるためです。 他人が自分の伝えによって天国に行くことも大切ですが、自分のせいで地獄に行ってしまうことも重要な問題です。
「私に向かって、主よ、主よと言う者が皆、天の国に入るわけではない。私の天の父の御心を行う者だけが入るのである。」（マタイによる福音書７：２１）
クリスチャンは、人生の生き方を信仰ほど重要に思わなければなりません。信仰が天国と直結するように、人生の行き方も天国と直結するからです。