「１１時１１分」


柔道の金 宰範（キム・ジェボム）という選手がいます。

彼は、２００８年のオリンピックで銀メダルを獲得しましたが、２０１２年には金メダルを獲得しました。

その秘訣について、彼はまずこう話しました。

「４年前は、死ぬか生きるかとして銀メダルと手にしました。しかし、今回は死ぬ覚悟で金メダルを取りました。」「死ぬか生きるか」と、「死ぬ覚悟」は違います。もちろん、何かをするときに「死ぬか生きるか」で一生懸命することも素晴らしいです。しかし、死ぬことを覚悟する人には勝てません。 死ぬか生きるかでする人には銀メダルが与えられますが、死ぬ覚悟でする人には金メダルが与えられるからです。彼の表現を借りると、銀メダルと金メダルは、一順位の差ではなく、天と地の差があるようです。最近の若者に最も足りない点が、熱情と熱心ではないかと思います。汗はうそをつきません。人は、自分が流した汗の分だけに成長し、伸びるようになります。

神様は、勤勉の量ほど祝福と名誉を約束なさいました。

「手のひらに欺きがあれば貧乏になる。勤勉な人の手は富をもたらす。」（箴言10:4)

「勤勉な手は支配し／怠惰な手は奴隷となる。」（箴言12:24)

また、キム・ジェボム選手の他の秘訣は祈りでした。彼は、力の有るある方の助けによって金メダルを手にしたと告白しました。もし、彼が審判の助けによって金メダルを取ったら、全世界から許されなかったでしょう。不正だからです。もちろん、ドラックの力で取ったら、すぐ失格されたでしょう。彼は、確実に大きな力の助けをもらったと認めました。しかし、誰も彼を批判したり、失格させたりしませんでした。逆に、皆は感動を受けました。

金メダルの獲得後、記者会見場でロシアの記者が言いがかりをつけようとして、次のような質問をしました。

「競技場と表彰式で天に向かって祈っていたけど、どういう意味でしたか。」

キム・ジェボム選手は堂々と答えました。

「はい、私はいつも神様に祈っています。左肩、肘、膝、指、腰など、怪我の多い体なのに、神様のお助けがなかったら、金メダルを取ることはできなかったと思います。それで、神様に感謝のお祈りをささげたのです。」神様のお助けを、感謝の祈りとして全世界に認めたのです。

彼は、決勝戦の前に、待合室だけで３回も祈ったそうです。

誰よりも金メダルを願っていたキム・ジェボム選手が、一日二回、アラームを設定してやったことがあります。その時は、監督も誰も彼を妨げることができませんでした。それは、神様と一人でお会いする祈りの時間でした。彼は、とても１等になりたくて、１１時１１分を祈りの時間として決めました。この時間は、一日中１が４個も入っている唯一な時間です。「神様！今回は必ず１等になりたいです。１等、１等、１等、１等、必ず１等になりますように。」神様は彼を助けてくださいました。片手と片足だけ怪我がなかった彼に、神様が彼の他の手と足になってくださいました。神様が助けてくださる人に、誰が勝てるでしょう。それで、彼は１等になったわけです。「わたしを愛する人をわたしも愛し／わたしを捜し求める人はわたしを見いだす。」（箴言8:17)

キム・ジェボム選手の金メダルは偶然ではありませんでした。彼の訓練１等と、祈り１等がオリンピック１等を産み出しただけです。