「一粒のぶどう」
1831年に創業し、日本全国の店舗数が20店舗、従業員がおよそ15000名、営業収益が8700億円のデパートがあります。「高島屋」です。このデパートは、日本最大のデパートとして知られています。
このデパートの創業精神は次のようです。
―確実なる品を廉価(れんか)にて販売し、自他の利益を図るべし。
―正札掛値(しょうふだかけね)なし。
―商品の良否は、明らかにこれを顧客に告げ、一点の虚偽あるべからず。
―顧客の待遇を平等にし、いやしくも貧富貴賎に依りて差等を附すべからず。
いつも客を大事にする精神ですが、客に被害を与えず、価格に対する信頼を与え、品物については絶対だまさず、正直で、客を差別しないということです。商売する時に受けやすい誘惑を予め防ぐ大切な指針です。ここに、小さい穴でもあいてしまうと、結局企業は客から信頼を失い、倒れてしまうからです。「小貪大失」(小を貪って、大を失うこと)を事前に防いています。客側からは、利益をもらっているという気になり、いつも信頼することができる、何より愛されて、もてなしを受けているという心になります。
これについての美しい話が実際ありました。
1986年3月初旬、このデパートの地下の食品売り場であった出来事です。みすぼらしい服装のおばさんが、フルーツ売り場の前で泣いていました。店員が親切にわけを聞くと、ぶどうを必ず買わなければならないのに、お金が2千円しかないということでした。店員はハサミを持ってきて、1万円のぶどうを切って、2千円分を渡しました。そのおばさんはとても喜びながら、ぶどうを買って帰りました。数ヶ月後、ある病院の医者が毎日新聞に美しいコラムを書きました。内容はこうです。白血病にかかっていた11歳の子どもを治療しているが、回復が不可能な状態だったそうです。その子どもは、ぶどうが食べたいという最後の願いを母に言いました。そのお母さんは貧乏で、その願いをかなえることが難しかったです。しかし、お母さんは冬だったものの、ぶどう探しに行きました。もちろん、一般の店ではぶどうは売っていませんでした。ところで、やっと高島屋デパートでぶどうを見つけました。しかし、とても高くて買えませんでした。泣いてばかりでした。ところで、その店員がぶどうを切って売ったのです。子どもは、こうして食べたかったぶどうを食べて、永遠な眠りに入ることができました。それで、その医者はこう書きました。「私たちに神様と同じくらいの力を貸してくれたフルーツ売り場の女性店員に、心からお礼を言いたいと思います」と。
その女性店員は、客を差別しませんでした。客の必要を満たすために、思い切ってハサミを出したのです。そうしたら、それが一人の子どもだけではなく、多くの人々の心を満たしてくれました。自分の利益のために生きると、少しの利益はあるかもしれませんが、感動はありません。しかし、他人を配慮して生きる人には、少しの損があるかもしれませんが、多くの人々を感動させる力があります。
「他を潤す人は自分も潤う。」(箴言11:25)
高島屋は、この御言葉で潤されたでしょう。
1831年に創業し、日本全国の店舗数が20店舗、従業員がおよそ15000名、営業収益が8700億円のデパートがあります。「高島屋」です。このデパートは、日本最大のデパートとして知られています。
このデパートの創業精神は次のようです。
―確実なる品を廉価(れんか)にて販売し、自他の利益を図るべし。
―正札掛値(しょうふだかけね)なし。
―商品の良否は、明らかにこれを顧客に告げ、一点の虚偽あるべからず。
―顧客の待遇を平等にし、いやしくも貧富貴賎に依りて差等を附すべからず。
いつも客を大事にする精神ですが、客に被害を与えず、価格に対する信頼を与え、品物については絶対だまさず、正直で、客を差別しないということです。商売する時に受けやすい誘惑を予め防ぐ大切な指針です。ここに、小さい穴でもあいてしまうと、結局企業は客から信頼を失い、倒れてしまうからです。「小貪大失」(小を貪って、大を失うこと)を事前に防いています。客側からは、利益をもらっているという気になり、いつも信頼することができる、何より愛されて、もてなしを受けているという心になります。
これについての美しい話が実際ありました。
1986年3月初旬、このデパートの地下の食品売り場であった出来事です。みすぼらしい服装のおばさんが、フルーツ売り場の前で泣いていました。店員が親切にわけを聞くと、ぶどうを必ず買わなければならないのに、お金が2千円しかないということでした。店員はハサミを持ってきて、1万円のぶどうを切って、2千円分を渡しました。そのおばさんはとても喜びながら、ぶどうを買って帰りました。数ヶ月後、ある病院の医者が毎日新聞に美しいコラムを書きました。内容はこうです。白血病にかかっていた11歳の子どもを治療しているが、回復が不可能な状態だったそうです。その子どもは、ぶどうが食べたいという最後の願いを母に言いました。そのお母さんは貧乏で、その願いをかなえることが難しかったです。しかし、お母さんは冬だったものの、ぶどう探しに行きました。もちろん、一般の店ではぶどうは売っていませんでした。ところで、やっと高島屋デパートでぶどうを見つけました。しかし、とても高くて買えませんでした。泣いてばかりでした。ところで、その店員がぶどうを切って売ったのです。子どもは、こうして食べたかったぶどうを食べて、永遠な眠りに入ることができました。それで、その医者はこう書きました。「私たちに神様と同じくらいの力を貸してくれたフルーツ売り場の女性店員に、心からお礼を言いたいと思います」と。
その女性店員は、客を差別しませんでした。客の必要を満たすために、思い切ってハサミを出したのです。そうしたら、それが一人の子どもだけではなく、多くの人々の心を満たしてくれました。自分の利益のために生きると、少しの利益はあるかもしれませんが、感動はありません。しかし、他人を配慮して生きる人には、少しの損があるかもしれませんが、多くの人々を感動させる力があります。
「他を潤す人は自分も潤う。」(箴言11:25)
高島屋は、この御言葉で潤されたでしょう。
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1 コメント
中森千草
2013-09-02 02:10:48
人のために生きることは、自分のためでもあること。
イエス様がなされたことが、頭にいろいろと浮かびました。
頭で考えて計算して行動するのではなく、すぐに手を差し伸べられる者でありたいと思いました。