紙に手を切られて

イヘイン詩人の' 紙に手を切られて 'という詩を紹介します。

眩しくて美しい
白い紙で
手を切ってしまった
紙が私の手を
そっとかすっていっただけなのに
血が出るなんて、
滲むなんて
もうこれから私は
薄い紙も
そっとそっと
慎重に扱おうと
心に決めてみる
世の中に実は
軽いことなど何もないと
考え、また考えながら
私が何気なく口にした
軽率な言葉で
他人を傷つけたことはなかったか。
反省、また反省しながら...

短い文章にもかかわらず、多くのことを考えさせられます。薄くて柔らかい紙でも手が切れ、血が滲む時があります。あり得ない話のようですが、しばしばある話です。ところが、私には決してそのようなことはないと思います。絶対にそのようなことが私には起こらないと断言します。しかし、何気なく口にした私の一言で心に血を流しながら深い傷を受ける人々がどれだけいるかを考えると申し訳ない気持ちでいっぱいになります。彼らが傷を負おって苦しいのは勿論の事であるが、傷を与えた私が、まったく気づいていないことがそれ以上に私の心を痛めます。牧師はたくさんの話をします。私は気付いていませんが、私の説教に傷つけられた人がいると思います。この紙面を借りてお詫びします。申し訳ございません。ご容赦ください。全能なる神様が傷を癒してくださり、慰めてくださるように祈ります。主よ！紙のように軽い一言でも、いつも主のみ名の下に、いつもその一言に注意をむけるようにしてください。