良き隣人

あなたのまわりには良き隣人が大勢いますか？
あなたは、自分自身が隣人にとって良き隣人であると思いますか？
周囲に良き隣人が大勢いれば、人々は自分が幸せだと思います。だから良い隣人を一生懸命見付けようとします。さらに結婚相手を選ぶ際にも自分に幸せをもたらしてくれる良い条件の持ち主を見つけようとします。それで自分を満足させてくれそうな相手を見つけて結婚します。そうした場合、果たしてその結婚生活は死ぬまで幸せでしょうか？絶対にそうではありません。幸福の有効期間はそこまで長くありません。初めは、天国を夢見て結婚をしましたが、一緒に暮らしてみるとすぐ幻想が幻滅に変わる夫婦が多いようです。初めは一緒にいることが幸せで好きであったが、時間が経てば経つほど一緒にいることが不便でいらいらして憂鬱になるそうです。それが段々深刻になると、結局一緒に暮らせない事態までなってしまいます。これが最近の若い夫婦の難しい現実です。
初めから、間違っています。良い配偶者に出会うために結婚していて、良い配偶者になってあげるために結婚したわけではないからです。夫婦がお互いに良い配偶者になるため結婚していればその家庭は、どんなに多くの過ちや弱さをもっていても時間が経つことによって天国を実現する家庭を築きあげたでしょう。互いがもらおうとばかりとするとその関係はすぐ冷めてしまいます。寂しく虚しくなってしまいます。その結果、関係は行き詰まってしまいます。
イエス様はこの世にいらっしゃいました。この世の全ての人々はイエス様がいらっしゃる日を喜びます。幼い子どもから年寄りまで皆が好きです。一年の中で最も良いイメージを持っている日はクリスマスであるような気がします。どうしてでしょうか？イエス様はこの世にもらうためにいらっしゃったのではなく、与えるためにいらっしゃったからです。光を与え、命を与え、平和を与え、愛を与え、天国の全てのものを与えるためにいらっしゃいました。それらを通じてこの世に天国の希望をくださったのです。
天国と地獄においては、スプーンが自分の背くらい大きいという話があります。地獄にいる人々はその大きいスプーンで自分の口だけに食べ物を入れようとするので食べ物が全部散らばってしまい、食べられなくて痩せています。一方、天国では同じ大きさのスプーンなのに、食べ物をお互いに食べさせようとするので、皆が良く食べて健康だという話です。
自分のもののみ取ろうとするところは地獄となり、自分のものを与えようとするところは天国になります。
天国になるか地獄になるかは私たちの手にかかっています。
家庭天国、教会天国、会社天国、全てが私の手にかかっています。そのようなところを羨ましがって探してはいけません。地獄のようなところにいた私がそこに入れば、むしろ私のせいで、天国のようなところに傷をつける可能性があります。問題が場所にあるのではなく、私自身にある事を悟らなければなりません。私がもらおうとすると天国も私のせいで汚され、地獄に変わる可能性があり、私が与えようとすると、私のお陰で地獄も天国に変わります。
良き隣人を見つけて引越ししようと思わずに、良い隣人になるために、大変なところに引越ししなければなりません。イエスさまは私たちの良い友たちであり、良きサマリア人になれるために天国からこの世に自ら引越しをしてくださった方です。主がいらっしゃる日を迎え、良き隣人になるために引越しをしてくる人が多くいることを願います。そうしたら必ずそのようなところは良い世の中になるでしょう。

それは、人の子がきたのも、仕えられるためではなく、仕えるためであり、またおおくの人のあがないとして、自分の命をあたえるためであるのと、ちょうどおなじである（マタイ20：28）