まさか(真逆）

3月30日の夕明け、津波被災地に2回目に行きました。
被害が最もひどい地域である石巻を訪ねました。石巻市内を通っていましたが、道端は全部津波で破壊されたがれきの山でいっぱいでした。知らないうちに涙が出ました。祈りが自然に出ました。「イエス様！本当に心が痛みます。イエス様！どうすればいいでしょうか。イエス様！助けてください。イエス様！彼らの涙を拭い取ってください。再び立ち直りますように…」
すべて全滅し、荒れはてた生協の広場で100万円程度の品物をその町の人々に渡しました。約450名ほど来ましたが、皆に豊富に分けることができ、感謝しました。神様がパン五つと魚二匹の奇跡を起こしてくださいました。
ところで、気の毒なことがありました。品物を全部渡した後におばあさん、おじいさんたちがもし残っているものがないかと遅れて来たのです。しかし、感謝したのは、ちょうどどこにおいたか見つからず、配れなかった人気品物（？）がありました。それは肌着でした。次の機会に渡そうと車に再び積んだものでした。おばあさん、おじいさんたちはとても喜んでいました。あるおじいさんと少し話をする時間がありましたが、84歳のおじいさんは、今自分が着ているのが全財産だと言いました。家とすべてが津波に流されてしまったそうです。肌着のお陰で、財産が増えたととても喜んでいました。
おじいさんが住んでいた町は全壊し、住民は約30％が死んだそうです。
おじいさんに聞きました。「おじいさん、なぜこんなにたくさんの人が死んだのですか？」おじいさんの答えはとても簡単でした。おじいさんは迷わずすぐ「まさかなんだよ。」と答えました。地震発生後、放送からはずっと大きい津波が来るから早く高い所に避難するようにと、退避放送をしました。しかし、住民たちの考えは違いました。自分たちが一生この場で住んでいたけれど、一度もそのようなことは起こっていませんでした。今まで一度も…もちろん、以前も津波が来るから避難するようにという放送は数多く聴きましたが、彼らは安全でした。津波が自分たちの町までは来ていなかったわけです。そのため、彼らは「まさか、今回もうちの町までは津波は来ないんだろう。」と避難しませんでした。まさに、まさかで油断してしまったのです。
避難所で出会ったあるおばさんの話です。そのおばさんも津波ですべてを失った人でした。もし一緒に住んでいた自分の父が避難を誘わなかったら死んだかもしれないと言いました。
地震発生後、津波が来るまでは40分以上の時間的な余裕がありました。神様が避難の道を与えたのです。ところで、信じれない人々は避難しませんでした。一生、一度もそのような経験がなかったからです。それで、「まさか」で時間を費やしてしまったわけです。
聖書は神様の御言葉です。よって、聖書は真理です。聖書はうそを言いません。聖書通り必ず行われます。しかし、世間の多くの人々はまだ天国を一度も経験したことがないため、福音の前ではいつも「まさか」と言って、主を拒みます。必ず世の終わりは来るのに。
信仰の人々だという信者も一緒です。聖書の多くの部分を「まさか」で無視してしまいます。それで、御言葉ではなく欲望が彼らの実際の羊飼いになる場合が多いです。
今あなたの本当の羊飼いは誰ですか。誰の話を聞いていますか。