「フィリップス・アカデミー（Phillips Academy）」

アメリカの最高の名門高校は、フィリップス・アカデミーだと言われています。
ブッシュ大統領の父子も、この高校の出身です。
フィリップス・アカデミーは、金持ちになりなさいと教えてないのに、お金持ちが輩出し、有名人になりなさいと教えてないのに、有名人がもっとも多く出て、権力者になりなさいと教えてないのに、影響力のある人物がもっとも多く輩出したようです。
この驚く結果が出たのは、もちろん他の色々な要因があるようですが、何より、この学校の教育目的を注目してみる必要があります。
この学校の教訓は、「自分のためではなく」(Non Sivi; not for self)です。
自分自身のために勉強せず、他人のために、地域社会と国家及び世界のために、神様のために勉強するのが、彼らの教育目的であり、人生の目的です。
そのため、彼らは、自然に世の中で経済、社会、政治…すべての分野で影響力のある人物になったわけです。
何をするかより大切なのは、どんな目的でするかということです。
目的の小さい人は、小さな人にしかなれません。
人は、目的以上の人物になれないからです。
自分だけのために生きる人は、自分の富以上は超えません。
しかし、他人のために生きる人は、多くの人々に幸せを与えます。
そして、神様のために生きる人は、天国までにも素晴らしい影響力を発揮するようになります。
小さな人間は、環境や他人が作るわけではありません。
自分だけを考える、利己的な目的がその人をみすぼらしくします。
新聞に出てくる各種の詐欺事件、殺人事件などは、「自分だけのための」世の姿がよく現れています。自分のためならば、他人の命さえ簡単に奪ってしまう時代になってしまいました。このような時こそ、私たちのような罪人のために十字架を背負ってくださったイエス様の姿が、家庭であれ、社会であれ、国家であれ、とても必要な時期でしょう。
この時代は、何よりイエス様の十字架の姿が復活すべき時です。
自分自身に、真剣に質問してみてください。
「あなたは、なぜその仕事をしますか。あなたは、なぜその人と会いますか。」
「あなたは、なぜその本を読みますか。」
「自分のためではなく、他人のために、神様のためにです。」
教会は、この答えを本音で言える人を育てなければなりません。
これだけが世の望みであり、教会の望みだからです。
自分のために生きる人は立てられませんが、
他人のために生きる人は、その人々の中から立てられるでしょう。
そして、神様のために生きる人は、全世界で立てられるでしょう。
「だから、あなたがたは食べるにしろ飲むにしろ、何をするにしても、すべて神の栄光を現すためにしなさい。」（一コリント10:31)