五十嵐健治さん
日本にも信仰の偉大な人物がたくさんいらっしゃいます。
その中での一人が五十嵐健治さんです。彼はアジア一のクリーニング会社である株式会社白洋舎を創業した人なんです。彼はもともと三越で勤務していましたが、毎週日曜日の礼拝を教会でささげられるために、自分の事業を始めることになったそうです。五十嵐さんは新しい事業を探りながら、次の基準を定めました。
1. 主日の礼拝をささげることに支障がないこと。
2. 勤めていた三越社の営業に支障を与えないこと。
3. 三越の顧客として引き続き出入りすることができること。
4. 多額の初期費用がかからないこと。
5. 嘘や掛け値をする必要がないビジネスにすること。
6. 他人に利益をもたらし損害は与えないこと。
彼は、自分の利益を追求する事業ではなく、ひたすら神へ愛、人へ愛を実践するためにビジネスを探しました。それがクリーニング業でした。五十嵐さんは自分の事業についてこのように語りました。
“クリーニング屋、近隣の汚れでめしを食えるだろうけど、人の汚れほどならましだ。人類の汚れた罪を一身に担いで十字架の苦難と屈辱を受けたキリストを思うと私のような人間が他人の汚れをきれいにするのにどんな恥があるだろうか?クリーニングは、神様が与えられた聖なる仕事である。このビジネスに私の生涯を捧げよう。”
日本一の衣料品店で働いていた彼がクリーニング屋になることで最初は恥ずかしい思いも少しありましたが、イエス様を見上げると、洗濯業こそ、神様が与えられた聖業だと信じていました。彼は1950年代、80歳超えの年老いた老人にもかかわらず刑務所、病院などに福音を持って伝道しましたし、北海道までも飛行機で飛んで、主の愛を述べ伝えたそうです。
五十嵐さんは19歳になった年に初めて拝読した聖書で最初の聖句を読んで感動され、涙まで流したそうです。
「初めに、神は天地を創造された。(創世記1:1)」
“ああ、そうなんだ。この天地万物全てを造られたお方がまさに神様だったのだ。私も、きっと主が作られたよ!”
「世界が造られたときから、目に見えない神の性質、つまり神の永遠の力と神性は被造物に現れており、これを通して神を知ることができます。従って、彼らには辯解の余地がありません。(ローマ人への手紙1:20)]」
万物の中に神様の力が既に見られているのに、人々の心が不純なものに混濁され、神様を見ることもできずに認めようともしません。信仰は純粋なほど偉大です。世の不純物が含まれるほど、ますます疑ってひねくれた思いを抱いて不従順と堕落の道に進んでしまいます。主日の礼拝を死守するために10年間も務めていた条件の良い職場まで捨てて、主が天地を創造されたという一節の聖句に感動の涙が止まらなかった五十嵐さんのような、神様への純粋な心を主は探しておられます。富士山を眺めながら、神様を思い感動の涙を流し、冬に耐え続けて咲く梅花を見て神様のおかげで感激する純粋な魂を主は今も探しておられます。
世にすれっからし変質され、歪曲された人々の信仰を見ている主はとても切なく思っておられます。
主よ!祭壇に咲いた一輪の花を見て、感動の涙を流すことができる、その初心の純粋な心が回復されるように働いてください!
1 コメント
中森千草
2017-03-12 14:33:06
純粋な心を持つ事によって、
神様の御力が大きく働かれるのですね。
さあ 心磨きを始めます。