思想が運命を左右する

韓国と北朝鮮は、同じ民族です。顔つきだけでなく、言葉も、血筋も同じです。
歴史も、生まれた土地も一緒です。しかし、今は全く違います。世界から見る目も違って、実際の生活も大きく違います。韓国は、世界11位の経済力を持っているものの、北朝鮮は食べる物がなくて、たくさんの食糧を外国から援助してもらわなければならない状況です。どうして、この大きな差が生じてしまったのでしょうか。
南と北が分かれた当時、北朝鮮は韓国より豊かでした。発電所も、ほとんどが北朝鮮にあったため、南の韓国では電気もうまく使えませんでした。もちろん、北朝鮮は韓国より地下資源もはるかに豊かでした。しかし、今は完全に逆転されています。韓国は、世界でも豊かな国の一つになりましたが、北朝鮮は世界でもっとも貧乏な国の一つになってしまいました。今は、アフガニスタンよりも貧乏な国が北朝鮮です。それと反対に、外国に行ってみると、韓国のことはよく知られています。行く所々韓国語の案内があって、韓国語が流暢な外国人も増えています。北朝鮮が、自分の作った製品をmade in koreaとラベル付けて売ると言うほど、韓国は世界で広く知られています。どうして、半世紀ぶりにこのような驚くことが起きたのでしょう。
ある人はこう言います。韓国の人たちは勤勉な民族だからだと。しかし、勤勉だったものの、前の韓国は貧しい国でした。韓国に初めて宣教師として来たアンダーウッドの祈祷文にも、それがよく表現されています。
「主よ、今は何も見えません。
主は、乾いて貧しい土地、木一本すらちゃんと伸びられていない土地に、私たちを移されました。
見えるのは、硬い心で満ちた暗闇だけです。
暗闇と貧しさ、因習にとられている朝鮮の人たちだけです。」
もっと確実な事実は、北朝鮮が証明しています。北朝鮮の民族も、韓国の民族も同じ民族です。なので、北朝鮮も、韓国と同じく勤勉な民族です。以前、北朝鮮には、「千回シャベル運動」というのもありました。それは、千回シャベルをすくって、一回腰を上げるという意味です。北朝鮮は一生懸命働きました。そのことから、韓国が勤勉だから豊かになったことではないというのが、北朝鮮を見て証明されます。
では、どうやって韓国は今のような国になったのでしょうか。何が、韓国と北朝鮮をこのように違う国にしたのでしょうか。
それは、つまり思想でした。思想が運命を左右します。北朝鮮と韓国が他のは同じだったのですが、思想が違ったのです。それは、共産主義と民主主義です。しかし、実は、この思想の根には、偶像とイエス様がいます。北朝鮮は、人間を偶像化したのですが、韓国はイエス様を真の神様として受け入れました。北朝鮮は、イエス様を信じる人たちを殺したのですが、韓国はイエス様を救い主として受け入れたからです。
ベトナムとカンボジアもその一つの例だと思います。カンボジアは、ベトナムに憧れていました。ベトナムを一番良い国だと思っていました。それほど、カンボジア人の目には、ベトナムがとても豊かな国だと見えたからです。実際、二つの国を訪ねてみると、カンボジアとベトナムは、経済の体感指数にも大きな差があります。私は、その理由がはっきり見えたような気がしました。カンボジアは、今も行く所々、蛇を拝む偶像礼拝が多く行われています。しかし、ベトナムの指導者だったホー・チ・ミンは、イエス様を信じていた朝鮮のジョン・ヤクヨン（丁　若鏞）から大きな影響を受けました。彼は、生きていた時によくジョン・ヤクヨンの話をしたそうです。彼は、食事の時におかずを3つ以上食べず、死ぬ時も何も残さないでただ靴下をいくつかおいただけだった清廉な指導者だったそうです。そして、枕の上にはジョン・ヤクヨンが書いた牧民心書という本がおいてあったという話もあります。つまり、彼は、キリスト精神で国民を導きました。それで、アンコールワット時代にはカンボジアの支配を受けたベトナムが、今はカンボジアの憧れの国になったのです。
思想が人生を左右します。思想が国を左右します。キリスト精神は、つまり命であり、力です。まず、私たちの内なる人がイエス様によって満たされると、自分が変わるだけでなく、家庭も、国も変わるようになります。人や環境を変えようとするのではなく、まず自分を、イエス様の人として変えるべきです。