世の中には何の意味もなく存在する物は一つもありません。
野原に咲いているたんぽぽさえも黄色い花を咲かせるため、そしてその葉は動物の餌になるために凍りついた土を通り抜けて芽を出すのです。神様は世の中の全ての物に存在の理由をお与えになりました。
そうであるとするなら人間はどうでしょうか？人は神様の御姿に似た形で特別に造られた創造物なのです。人は神様の最高の傑作品であります。人には世の中のどんな生物よりも尊い価値があります。何の目的も持たず退屈な人生を生き、死んでいく人ほど愚かな者はいないでしょう。神様は私たちが自分にしか出来ない人生の花を咲かせることを望んでおられます。あなただけに出来ることがきっとあるはずです。あなたはこの世の中にいなくてはならない尊い存在なのです。たんぽぽよりも雀よりもそしてばらよりもはるかに尊い存在なのです。自信を持って堂々と肩を張って下さい。そして御言葉を信じ、あなたの手で家庭と世の中を立てて下さい。神様はそのようなあなたの姿をご覧になり、大いに喜ばれることでしょう。

1. 箴言31章
箴言は人々に人生の知恵を与えてくれます。
神様がお造りになった人間は男性と女性二種類に分かれます。人はそれぞれ役目があるために一種類ではなく二種類に造られたわけです。男性は世の中(外)を立てるために女性は家庭(中)を立てるために必要であったのです。韓国で夫は外の人と呼ばれ、妻は家の人と呼ばれることは非常に聖書的な呼び名だと言えます。人生には中(家庭)も外(世の中)も重要です。神様の御手によって女性は中の責任を持ち、男性は外の責任を持つように造られました。
箴言の最後の章である31章には世を立てる男性と家庭を立てる女性について書かれています。男らしい男性は世を立てる ‘王のような男性’であり、女らしい女性は家庭を立てる ‘ダイアモンドよりも尊い女性’であります。
神様の道理は以下のとおりです。
‘女性は男性を立て、男性は世の中を立て、世の中は神様の栄光あらわす’
箴言を毎日1章ずつ読めば一カ月で1回、一年で12回、10年で120回読むことになり、そして一生読み続ければ1000回くらい読むことになります。そうすれば男性は自然と世の中を立てる王になり、女性は家庭を立てる有能な女性になることでしょう。
箴言で言っている世の中を立てる人、家庭を立てる人についてみて見ましょう。

2. 世の中を立てる人
神様はすべての男性が王のような男性になることを望んでおられます。ここと言う王とは世の中のリーダーを意味します。リーダーには3つの重要な戒めがあります。神様は王のお母さんの口を通してこの戒めをお教えになります。 ‘ああ、わが子よ　ああ、わが誓いの子よ。’　(箴31:2) お母さんの言葉には少しの偽りもなく、真実と愛が込められています。それはその言葉について疑わないようにするためであります。それでは王のようなリーダーになるために必ず守るべきことは何でしょうか？聖書はそれについて3つのことを言っています。
1)女に気をつけなさい
‘あなたの力を女たちに費やすな。王さえも抹殺する女たちにあなたの歩みを向けるな。: don’t waste your life chasing after (fortune-hunting) women. This has ruined many kings’(箴31:3)
王たちを抹殺させる力とは何でしょうか？
王は権力の持ち主であります。しかしその王たちを抹殺させる力を持っている人がいますが、それはみだらな女です。今まで多くの王たちがみだらな女たちによって人生を抹殺されました。今も世の中には女によって駄目になる指導者たちが多々います。大事を成し遂げる人は女を石のように思う人です。
‘よその女の唇は蜜を滴らせその口は油よりも滑らかだ。
だがやがて、苦よもぎよりも苦くなり両刃の剣のように鋭くなる。
彼女の足は死へ下っていき一歩一歩と、陰府に達する。’　(箴5:3-5)
性的な誘惑に弱いことが男性の弱点です。性的な誘惑は自分自身の人生を駄目にするだけではなく、指導者たちの指導力を落とす致命的なものとなる弱点なのです。従って一個人だけではなく、団体がまること苦しむことになりかねません。
2) お酒を注意しなさい
‘王たるものにふさわしくない。酒を飲むことは、王たるものにふさわしくない。: kings and leaders should not get drunk or even want to drink’(箴31:4)
お酒とリーダーは似合いません。お酒は指導者に責任感を忘れさせ、貧しい人を助けるのではなく、返って虐待することにつながります。(箴31:5)　リーダーは酔っ払ってはなりませんし、お酒を飲みたいという考えさえ抱いてはなりません。世の中の多くの指導者たちはお酒と言う悪魔に騙されています。さらにお酒を通じて指導力が増すと思っている人もいます。
箴言には付き合ってはならない4つのパターンの人について書かれています。その人は軽々しく口を開く者(箴20:19), 怒りやすい(箴22:24), 大酒を飲む人(箴23:20), 変化を求める者(箴24:21)であります。自分自身がお酒を飲まなくてもお酒を好む人の隣にいるだけでも被害をこうむることになります。
‘酒を見つめるな’(箴23:31)　お酒を飲むことだけではなく、お酒を見ることさえ禁じています。聖書はお酒についてこれほど強く私たちに警告しています。しかし多くの人たちがお酒の警告を無視しています。このようなことがどれほど危険なことであるか分からないのです。
指導者はお酒と性的な誘惑を必ず避けなければなりません。
3) 弱い人たちを考えなさい
‘あなたの口を開いて弁護せよ　ものを言えない人を　犠牲になっている人の訴えを。
あなたの口を開いて正しく裁け　貧しく乏しい人の訴えを。’　(箴31:8-9)
指導者とは弱い人たちを立たせる人であります。世の中を立てることはすなわち弱い人たちを立てることです。そのようなことが実現できる時に世の中が健康になるのです。世の中には3h(helpless, hopeless, homeless)の人たちがたくさんいます。その人たちは世の中の悲しみであります。体も弱い部分によって体の幸せと不幸が左右されます。弱い人たちがそのまま放置されると世の中は不幸に陥るしかありません。このような悲しみを解決する人が指導者です。弱い人に自ら近づいていく人こそが真の指導者であります。指導者の座は弱い人たちを助けるために神様から与えられた奉仕の職分なのです。
弱いリーダーは強者に近づいていきますが、良いリーダーは弱い人たちに近づいていきます。

3. 家庭を立てる人
有能な妻は真珠よりもダイアモンドよりも尊いと言います(箴31:10)
有能な女性とはどんな女性でしょうか？有能な女性とは家庭を上手く立てる女性を言います。有能な女性を英語の聖書ではgood woman(善良な女性),日本語の聖書では有能な妻で表現しています。善良で能力のある人が有能な女性でありますが、そのような女性とは家庭を立てる女性のことです。
聖書を通して有能な女性の具体的な姿についてみてみましょう。
1) 夫を立てる女性
‘夫は心から彼女を信頼している’(箴31:11)
‘夫は名を知られた人でその地の長老らと城門で座に着いている。’(箴31:23)
有能な女性は自分の夫を立てる女性です。男性は世の中を立てますが、その男性を立てる人は女性なのです。女性は家の中で男性を立てるべきです。決して夫を憂鬱にさせてはいけません。夫の元気は妻の手にかかっています。自分の妻に無視される夫は生きる力さえ失ってしまいます。夫を生かす人は妻なのです。聖書には以下のように書かれています。
‘彼女は生涯の日々夫に幸いはもたらすが、災いはもたらさない。: she brings him good, not harm, all the days of her life : never spiteful, she treats him generously all her life long’(箴31:12)
有能な女性は毎日夫に良いものを与え、悪いものを与えません。有能な女性は決して夫に怒らず、一生の間、夫に寛大に接します。そして有能な女性は夫を責め立てず、夫を褒めたてる人です。すべての夫は理由もなく、妻に褒められたがります。夫のことを認め、褒めたてることは夫を元気にさせる最高の良薬なのです。
2) 自分自身を立てる女性
‘手ずから望みどおりのものに仕立てる。’(箴31:13)
有能な女性は勤勉な女性であり、怠惰のパンを食べることはありません。(箴31:27) そして有能な女性は賢い人なのです。常に愛の言葉を口にして相手を思いやり、配慮深い言葉を言います。
‘口を開いて知恵の言葉を語り慈しみの教えをその舌にのせる。:her advice is thoughtful’(箴31:26)
有能な女性は賢い人であり、勤勉な人です。
3) 子供たちを立てる女性
‘息子らは立って彼女を幸いな人と呼び:her children respect and bless her’(箴31:28)
有能な女性は子供を御言葉に従って育て、子供から尊敬され、祝福される人なのです。
4) 信仰を立てる女性
有能な女性は夫に褒められます。‘あなたはなお、そのすべてにまさる。: you are the best’(箴31:29) なぜ夫は妻をこれほど褒めるのでしょうか？妻に魅力があるためでしょうか？それとも美しいからでしょうか？そうではないはずです。魅力とは瞬間で消えるものであり、美しさもすぐに消えてなくなるものです。妻がそれほど尊く感じられる理由はただ一つ尊い信仰を持っているからです。妻が神様を畏れる人だからです。神様を畏れる女性より美しい女性はどこにもいません。信仰は女性をダイアモンドよりもさらに尊くさせます。
有能な女性は真心を込めて神様を畏れる人です。
‘あでやかさは欺き、美しさは空しい。主を畏れる女こそ、たたえられる。’　(箴31:30)