絶望はない

先週に続き今週も「ユニクロ」の柳井正会長の話を分かちおうと思う。
若い時、柳井氏は、それほどずば抜けた、もしくは模範的な人生を歩むことはできなかったという。
彼は自身をこのように紹介した。
「基本的に私は普通の人に過ぎない。性格も内省的な上に、社交的でもなかった。大学時代にはあまりにも寝すぎて、あだ名は「寝太郎」だった。本を読み、音楽を聴くことの他には、パチンコ・麻雀などにはまっていた。将来の夢も「仕事をしないで一生過ごすこと」であったほどなまけものの若者だった。私がもしある会社に就職しサラリーマンをやっていたら、とっくにくびになっていただろう。」
柳井氏のこの姿と「日本の最高のお金持ち」はあまりにも似つかわしくないように思える。
まさにこの「寝太郎」が日本最高のお金持ちになるとは誰も知らなかった。
人は変わる。現在の大変な姿で自身の未来を即断しないようにしなければならない。あなたが第２の柳井になるなというきまりもない。
あなたの人生と柳井氏の若い時を比べてみなさい。
どの面で状況が良いか？あなたは社交的な性格をもっているかもしれず、パチンコをしないかもしれず、睡眠もたくさんはとらない人であるかもしれない。
人生が美しいのは、人生は無限の可能性の連続であるからだ。
世の中で最も愚かな人は、自身の人生がここで終わったと考え、進んで人生をあきらめる人だ。
あきらめなければならないほどに絶望的な人生はない。
全ての人生は希望の種を抱いて生まれた。
今の自身の大変な状況にだまされないようにしなければならない。その絶望的な殻の中に驚くべき生命力がうごめいている音を聞くことができなければならない。
他の人は大丈夫でも自身はだめだと最後まで絶望にしがみつく人がいる。
こんな人は絶対にだめだ。
彼の才能や環境がだめにするのではなく、
自分に対する絶望にしがみつくことがまさに犯人なのだ。
自分が自分をいじめれば、まもってあげる人がいない。
自己虐待は自己破滅の近道であり、自己賞賛は、自分の成功の王道だ。
自分を認めてあげることばをよく口にしよう。自分をなぐさめてあげることばをよく口にしよう。
自分をほめてあげることばを忘れるな。
ダビデも牧童から王になり、ヨゼフも奴隷から国務総理になり、ペトロもいなかの漁師から偉大な使徒になった。あなたもそうなるはずだ。