怒りを治める(定める)方法
ニューギニアで先住民たちへの宣教を務めたアメリカ宣教師さんのお話です。
うっそうとした密林地帯で伝道していた宣教師は、パイナップルが食べたくて先住民の村に植えました。一人の先住民を雇って賃金も払い丁寧に耕しながら実を結ぶまで3年間待ちました。
いよいよ、実を収穫する時期になって畑に行きましたが、不思議なことにパイナップルが一つもありませんでした。実は、先住民たちがすべてを盗んでしまっていたのです。怒り心頭した宣教師さんは、妻が営んでいた病院も閉鎖し、先住民たちの生活必需品を売っていた店も閉めてしまいました。すると、先住民たちは、彼からだんだん去って行くようになりました。
こうして宣教師さん一家はパイナップルを存分に食べることができましたが、宣教する先住民たちはいませんでした。そうなると、あえてニューギニアにいる必要もありませんでした。なぜならアメリカでもパイナップルをたくさん食べれるからです。
仕方なく、先住民たちを再び呼び集めました。それから、先に耕したパイナップルの畑は先住民たちに譲り、再び新しい苗木でパイナップルの畑を作り直しました。自分の畑へは手を伸ばさないように確約をもらってから再び3年を待ちました。ところが、何の効果がありませんでした。以前と同様にパイナップルはなくなってしまったわけです。
その宣教師さんはひどく落胆しましたが、ある日安息年のセミナーを通じて貴重な御言葉の悟りを得られました。
私たちが持っているすべてのものは、神様のもののため、神様にささげなければならないということです。彼はパイナップルの畑をお祈りをもって主に全部ささげました。
‘神よ!私はこのパイナップルの実を得るためだけに地元の人々とよく争ってきました。私のものだと主張し、私の権利ばかりうたえました。今はそれが誤ったことだと反省し、この畑を主にささげます。主が私に食べさせようが、させないようがかまいません。’
神様に畑の所有権を移転したのちも先住民たちは相変わらず、パイナップルを盗んでいきました。しかし、宣教師さんはもう怒りません。自分所有の畑ではないからなんです。
この姿を見た先住民たちが宣教師さんにこう言いました。“外国人のおじいさん、やっとクリスチャンになったよね。俺たちが、パイナップルを盗んでも怒らないからね。”
宣教師さんは自分が怒らない理由は、その畑をどなたかにあげたからだと言いました。なので、もはやパイナップルも畑も自分のものではないから怒る必要が全くないと説明しました。
先住民たちは気になって、誰にあげたのかと聞きました。それで、神様に捧げましたと伝えたら、彼らはなんと驚きながら、「自分たちが神様のものを盗み食いしたからなのか、狩りに行っても手柄がなく、自分たちの子供たちも病気で苦しんでいる。」と自ら悔い改め、その後一切パイナップルを盗まなかったそうです。
人々が怒る理由は、自分のものが奪われたと思うからです。それ故に権利を取られたり、割を食うと、我慢できなくなるのです。怒りは貪欲から出てきます。人は貪欲を満たせないと憤りを通して防御しようとします。貪欲は自分のものだという概念から始まります。
信仰の人は、常に喜び、すべてのことに感謝する人です。
私が持っているすべては、自分のものではなく、神様のものであることを知っているので、怒りが働く暇がありません。
「すべてのものは、神から出て、神によって保たれ、神に向かっているのです。(ローマ人への手紙11:36)」
信仰は、所有権の移転です。正確に言えば、所有権を元の所有者に返すことです。ただ、私たちは、管理人に過ぎません。そんなときこそ、怒りから真の自由を極めることが出来るのです。
「あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。(ヨハネによる福音書8:32)」
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1 コメント
中森千草
2017-06-19 09:00:50
背負わなくてもいい十字架があるのだと
思いました。
神様によって生かされている私たち。
もっともっと楽しんで生きていいんですね。