良薬
たとえ夫婦であっても自分しかわからない人とは対話ができません。分からず屋のような人なので、いくら話をしても、むしろ自分の立場だけを固執するだけであって、相手の立場を理解しようとしません。聖書に聡明(英知)という言葉がたくさん出てきます。聡明は知恵と似たような意味でよく使われます。漢字の意味は非常に明るいという意味であり、英語では理解心(思いやり)です。そして、ソロモンが受けたものから見ると、‘広い心’です。
聡明な人は、自分の立場だけを見る暗い人ではなく、相手の立場を察することができる賢い人です。聡明な人と話すと息苦しさ(窮屈)がありません。私の立場をすべて理解して受けてくれるからです。それで聡明な人は海辺の砂のように多くの人を得ることになります。聡明な人は、相手の立場に立って聞いてくれますが、愚かな人は自分の立場のみを主張します。相手の立場に耳を傾けるのは、誰もができる容易なものではありません。愚かな人はなんとしても対話を通じて相手を説得させようとします。自分の立場を貫こうということです。
このような人と会話すると話が通じません。相手を説得しようとするのは、その人を尊重するのではありません。その人を徹底的に無視する行為なんです。私は正しくあなたは間違っているとの思いが敷かれているからです。私がましだから、私の意図に従わなければならないということです。なので、このような人と会話をするととても不愉快になります。プライドもたくさん傷つきます。特に夫婦の間では、よりそうなります。
そして、会話中にけんかになるのです。言葉で通じないから、物理的に押しつけようとするのです。本当に相手を尊重するならば、相手の立場を尊重してあげなければなりません。相手の話を聞くべきです。私の立場を大切に思うだけに、相手の立場も大切に考えなければなりません。謙遜な人は自分よりも他人を見上げる人です。ですから、相手の意見を大事に聞いてあげます。そうすると、どんな問題でもコミュニケーションが取れます。会話ができない人は、常に自己主張だけ取りつかれています。
つまり、このような人は、高慢な人なんです。結局、会話が下手な人は、愚かな人であり、高慢な人であり、心が狭い人なのです。イエスは真の神様です。イエスの立場は常に正しいです。イエスは真理そのものです。しかし、イエスは、自分の立場を固執していませんでした。むしろ、イエスは、間違った私たちに降りて来て、私たちの立場をすべて理解してくださり受けとってくれました。そのため、その荷物を十字架で一緒に担ってくれました。
イエスはこの地に来られて、すべての人を理解し受け入れる対話をなさいました。イエスは真の英知、真面な謙遜、世界の罪人みんなを抱く広い心を持ったお方だったからです。信仰の人の対話法は、まさにこのイエスの対話法が必要です。対話をするたびに、‘この時、イエス様はどんな風にいわれたんでしょうか?’を考えるなら、その人の言葉は、他の人を癒し、生かす良薬になるはずです。
「18.軽率なひと言が剣のように刺すこともある。知恵ある人の舌は癒す。(箴言12:18)」
「2.愚か者は英知を喜ばず/自分の心をさらけ出すことを喜ぶ。(箴言18:2)」
1 コメント
中森千草
2017-05-30 07:57:22
という言葉がありますが。。。
まさしくその通りだと思います。
人を受け入れられる程の余裕と、
器の大きい者となりたい。