「聴覚型人間」

真理の前には二種類の人間がいる。
一種類の人間はその真理を聞く瞬間、そのまま信じて従順する人であり、
他の種類の人間は真理を「聞くとき」には全く反応を見せず、
真理が現象として目に「見えるとき」こそ遅れて対応する人である。
前者を「聴覚型人間」、後者を「視覚型人間」と名づけよう。
聴覚型人間は非常に知恵のある人である。
彼は現象ではなく便りだけで未来のことを見通す。
このような人は必ず多くの人々を導く。先駆者、救援者の立場に立つ。
ノアはこのような人であった。
ノアは神様の洪水の審判から人類を救った旧約の救援者である。
従って、今日の人類は皆ノアの子孫である。
ノアはどうやって人類を救うことができたのか。
その時代は洪水はおろか雨も一度も降ったことがなかった。
それにも関わらず、ノアは長さ約150メトルもする船を造った。
船を造る期間は120年もかかった。
彼がこのようなすごい仕事を120年間続くことができたのは、
ノアが神様の前で聴覚型人間だったからである。
もし、彼が神様の御言葉に視覚型人間として行動したならば、
彼は洪水が起こるまで、洪水が自分の目の前に見えるまで、
絶対船を造らなかっただろう。そうすると彼も死んだと思う。
信仰があるということは、神様の前で聴覚的人間になったという意味だ。
神様は視覚型人間を嫌がられる。視覚型人間は信仰がないからだ。
「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。」
（ヨハネ20:29）
ハリケーンが来るということを聞いたときにすぐ非難する人は生きるが、
ハリケーンが来るのを見てからこそ行動する人は危険である。
ハリケーンの予報より神様の御言葉の方がより真で正確だ。
神様は聖書を通して我らの人生をずっと予報してくださる。
ノアはその予報を代表的に「見て」ではなく、「聞いて」実行した人物である。
御言葉に対し聴覚型人間はノアのような引く人生を生きるが、
視覚型人間は奴隷のような引かれる人生を生きる。
聴覚型人間には優等生のような人生の余裕があるが、
視覚型人間は遅刻生のような追われる人生を生きるしかない。
聴覚型人間は常に知恵が光っているが、
視覚型人間は常に愚かさが彼を悩ませる。