‘御父がどれほどわたしたちを愛してくださるか、考えなさい。それは、わたしたちが神の子と呼ばれるほどで、事実また、そのとおりです。世がわたしたちを知らないのは、御父を知らなかったからです。’
(一ヨハ3:1、やさしい聖書)
人生の二つ目の目的はまさしくこれです。私たちは神様の家族として生きるためにこの世に送られました。私たちは名門の家族でも王族でもなく、万王の王である神様の家族なのです。神様の家族になるためには信仰が必要です。神様を信じる人は世の中で最も力ある人であり、幸福な人です。あなたは神様の家族としての人生を生きていますか。それとも肉体の家族に押さえつけられて絶叫していますか。

1. 人生で最も偉大なる特権
あなたは人生の中で最も偉大なる特権は何だと思いますか？
リック・ウォレン牧師はあなたが神様の子供になった事が人生で最も偉大な特権だと言いました。
神様はあなたを御自身の家族にさせるために莫大な代価を払われました。御自身の独り子であるイエス様の血潮の代価を払われたのです。
‘イエスキリストによって神の子にしようと、御心のままに前もってお定めになったのです。’(エフェ1:5) 私たちが神様の家族になるということは私たちの力によるものではありません。そのために神様が私の代わりに代価を払って下さったのです。神様は最も大切な息子の命を犠牲にしてあなたを子供にして下さいました。もし、誰かにプレゼントで服をもらったとしたらあなたは感謝するでしょう。しかし、想像もできない金額を払われて神の子の身分をもらったとしたらどうして感謝と感激の気持ちを述べずに居られるでしょう。
リンカーンが奴隷たちを解放させ、彼らの身分を変えてあげた時、奴隷たちはどんな行動に移りましたか。奴隷たちは自ら雲のようにリンカーンの前に押し寄せて来て‘私たちの救い主、リンカーン万歳！私たちの救い主、リンカーン万歳！ あなたは私たちを奴隷の鎖から解放してくださった救い主であり、私たちのお父さんであります。私たち皆はあなたに間心をこめて感謝と栄光を捧げます。’と言いながら跪きました。
身分の変化は人生の最大な栄光です。最高の感激です。イエス様を信じることによって私たちの身分は変わりました。奴隷から平民ではなく、罪人から神の子に完全に変わったのです。そのことはどんなに感無量なことでしょう。神の子である私たちは当然プライドと誇りを持って堂々と生きるべきです。信徒の誇りは環境によるものではありません。神様から与えられた‘神の子の身分’が私たちに誇りを持たせてくれます。世の中で自分自身が惨めに、そして無能な人間に思われますか。また、自分は誰にも役に立つことが出来なく、愛されない人間に思われますか？自分のことが情けないように思われますか。絶対に騙されてはいけません。あなたは世の中の誰よりも力のある人であり、大切な人であり,愛されている人です。あなたのお父さんは間違いなく神様です。あなたは宇宙の皇太子です。神様が私たちをそのようにさせて下さったのです。
‘しかし、言は、自分を受け入れた人，その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。’(ヨハ1:12)  
イエス様は十字架の愛を通して私たちを神の子にして下さっただけではなく、その身分についてお教えになりました。 イエス様は神様のことをお父さんと呼んでいるのです。
‘だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。’(マタ6:6)  
‘このように、あなたかたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして、あなたがたの天の父は、求める者に良い物をくださるにちがいない。’(マタ7:11)
‘だから、こう祈りなさい。天におられるわたしたちの父よ、…’(マタ6:9)
‘…わたしの父であり、あなたがたの父である方、また、わたしの神であり、あなたがたの神である方のところへわたしは上る。’(ヨハ20:17)
あなたにとって神様はどんな方でしょうか？あなたは誰に祈りを捧げますか？神様はあなたの実のお父さんであります。そして、あなたはそのお父さんに助けを求めるのです。あなたが神の子であることをイエス様は口を酸っぱくして強調なさいました。今、あなたの心の中におられる神様はどんな方でしょうか？静かに神様のことを思いながら‘お父さん!パパ!’と呼んでみましょう。
‘お父さん愛します。お父さん尊敬します。お父さん、お父さんの愛で私を満たして下さい!’

2. 神の子であることをどのようにして証明できるか。
私たちは神様の御恵みによって神の子になりました。
名門家の子供たちが世の中の子供たちとは違う扱いを受けるのにまして神の子である私たちに世の中と区別されるものがないというのは話になりません。私たちには世の中とはっきり区別される神様の子供としての驚くべき力があります。神様はそれを正確に私たちにお教えになり、そのことを十分に果たせる力の持ち主である聖霊様を送って下さいました。ただ私たちがそれに気付かず、その力を使うことができないでいるだけです。
しかし、私たちがイエス様を信じて神様の子供になったとしたら、お金持ちになることで神の子であることを証明することが出来るのでしょうか。それとも会社で昇進することや良い学校に入ることが神の子であることの証明になるのでしょうか。また、世の中で成功することや権力を握ることが神の子であることを証明することでしょうか。このようなことはすべて神様の子供でなくても出来ることです。誰もお金持ちに向かって‘あなたは本当に神様のこどもですね.’と言いません。また、誰も地位の高い人に向かって  ‘あなたは真の神様の子供ですね.’と言いません。むしろそのように言うことが変なことでしょう。
イエス様はどのようにすれば神の子であることを証明できるかについて明確に仰せられます。
‘あなたがたの天の父の子となるためである。’(マタ5:45)
どのようにすれば良いのでしょうか。 ‘…敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。’　(マタ5:44) ‘愛’です.ただ愛することで私たちが神の子であることを世の中に証明できます。愛を実践する姿を見て世の人々は私たちに‘あなたは人の子ではなく、真の神の子ですね’と認めてくれるはずです。
神の子の力はまさしく ‘愛の力’です。
お金持ちの子供はお金でお金持ちの子供であることを証明し、
権力者の子供は力で権力者の子供であることを証明しますが
神様の子供は愛で神の子であることを証明します。
神様は愛です。そのため、神様の子供は愛することで自分が神の子であることを証明できるのです。
イエス様は真の神の子でした。イエス様は御自身が神の子であることを完全に証明なさいました。どのようにして証明なさったのでしょうか。神様は十字架の上で愛をお見せになりました。従って世の中の人々は今もイエス様の愛を記念し、賛美しながら信仰をもって従うのです。
イエス様を信じる人にとって最も良い褒め言葉は‘イエスを信じてお金持ちになったね’ではなく、イエスを信じて愛が多くなったね‘です。愛はお金持ち、成功、権威の上にある神様の御力です。
しかし、この愛についてひとつ確認すべきことがあります。
人たちは愛について多くの誤解をもっています。簡単に言えば自分は愛を良く実践していると勘違いをしている聖徒が多いのです。
イエス様がおっしゃる愛は世の中の愛とは異なります。神様の子供は神様の愛を世の中に見せなければなりません。神様の愛は世の中の愛とはまったく違います。人たちは世の中の愛を実践しながらそれを神様の愛だと錯覚しているのです。イエス様は徴税人の愛と異邦人の愛を仰せられます。この二つの愛は世の中を代表するものです。それらは世の中で何の力も発揮することが出来ません。その理由は世の中に満ち溢れている愛がそれだからです。世の中の愛は自分を愛してくれる人を愛することです。また、自分と親しい人だけを愛することです。そのような愛は決して神様の愛ではありません。それがどうしてイエス様の十字架の愛だと言えるでしょう。そのような愛は誰にでも出来るのです。努力する必要は全くありません。そして何の価値もないのです。
むしろ神様の愛は世の中の愛とは反対かもしれません。自分を憎む人を愛することが神様の愛であり、神の子が証明すべき愛なのです。
‘…敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。’　(マタ5:44) 神様の愛は敵に対する愛です。敵のために祝福の祈りを捧げることが神様の愛なのです。
愛に関して正しく知らなければなりません。神様の子供であるならば神様の愛を見せるべきです。神様の子供は敵を愛しなければなりません。
イエス様の権威は即ち神の子の権威であり、神の子である私の権威なのです。私の力は即ち愛の力であり、それは敵に対する愛なのです。
神様は私たちが神様の子供としてひたすら愛を実践し、世の中に勝ち抜くことを望んでおられます。

3. 敵を屈服させたリンカーン
リンカーンは敵を愛した代表的なモデルでした。
リンカーンはこのように言いました。‘敵をなくす最も良い方法は敵を友達にすることです。’ リンカーンには当時、弁護士として名声を得ていたエドウィン・スタントンという強敵がいました。彼は皆の前でリンカーンを露骨に無視し、貶め、侮辱しました。彼はリンカーンの顔をアフリカのゴリラに例えたこともあり、リンカーンが大統領になった時は ‘リンカーンが大統領になったことは国家的な災難’だと罵りました。スタントンはリンカーンの敵でした。しかし、リンカーンは南北戦争の時、彼をアメリカの国防部長官に任命します。当然なことに参謀たちが猛反対したのは言うまでもないです。その時、リンカーンは次のような有名な言葉を言いました。‘敵は殺してなくすのではなく、愛でとかし、友達にしてなくすのです。イエス様も敵を愛しなさいとおっしゃいました。もうスタントンは私の敵ではありません。敵がなくなったことは良いことだし、彼のように能力のある人の助けを得ることが出来るので一石二鳥ではありませんか。
敵に施す愛は明らかに一石二鳥の恵みを受ける通路なのです。
スタントンはリンカーンが亡くなった時、リンカーンを抱きしめて‘ここに最も偉大なる人物がいます。’と言いながら大声で泣き叫んだようです。敵に対する愛は最も偉大なるものです。‘リンカーンの敵’スタントンを‘リンカーンを一番、尊敬する人’に変えたのは敵に施した愛なのです。
信者は皆、‘敵を愛する’気持ちが体の中に流れているため、偉大な勝利者になることが出来る人たちです。
「敵を愛する」血が流れているからです。