あなたの中心は？

昔はだれもが地球は動かないと思っていました。地球は宇宙の中心であり、地球の周りを太陽と星が動くと思いました。当時はそう思うのが同然でした。目に見えるのがそうだったからです。地球はじっとしているかのように見え、太陽が毎日東から昇って西に沈むことを肉眼で直接見てきたからです。しかし、目に見えることだけを判断するのがいかに愚かなものかを科学は証明しました。コペルニクスの時に太陽が回るのではなく、地球が太陽の周りを回っていることがわかったわけです。

地球は一日に一回ずつ回転します。だから夜と昼が生まれるわけです。その回転速度は秒速463mです。時速で計算すると時速約1,667kmです。時速160キロで走る車の10倍以上の速度なんです。本当に驚くべき速度で地球は回っています。さらに、地球は太陽の周りを1年に1周ずつ回っています。だから、季節の変化が地球に現れるのです。この公転速度は、想像をはるかに超えます。地球公転速度は秒速29.8kmです。時速に換算すると時速107,160kmの速度で恐ろしい勢いで回っています。自転速度の約60倍以上の速度で地球はずっと走っているわけです。なのになぜ私たちは、そのような動きを全く感じないのでしょうか？それは私達が地球という宇宙船に乗って一緒に動いているからです。等速で走る列車の中で見ると、おき棚に収納したバッグは、停止しているかのように見えるし、窓の外側の街路樹や立っている人は後ろに動くように見える原理と同じです。同じ速度で進むと、その中にいる人は動いていることをわからないからです。動く気配が全くないからと言って列車が走らないということはではありません。列車は確実に走っています。列車内の人も列車と共に走っています。列車を外から見ると、その状況を正確に把握できます。

人には、自分の感じだけを持って判断する愚かさが沢山あります。列車の外に立っている人に対し、あなたは後ろに動いているぞとしゃべる格好です。それは、自己中心的思考に取りつかれているからです。地球中心的な観点から見ると、地球はじっとしているようで、他の天体が動いているように見えます。しかし、地球の外から地球を見てみると、自分の考えが間違っていることをすぐわかります。地球が回っているのを見れるからです。人生の中で自己中心的考えがまさに多くの問題を引き起こします。他の人の観点から問題を見ることが出来ません。そんな人は、自分の固執から逃れることができません。常に自分だけが正しいと主張します。真理の中心に立つためには中心を変えなければなりません。地球中心から太陽の中心に変えてからこそ真理が見えてきます。人に大事なのは、自己中心から神様中心に考えを変えることです。

神様を中心とし見るとき、人生が正しく見え、天国が見え、永遠の命が見え、救いの真理が見えるはずです。

「互いにこのことを心がけなさい。それはキリスト・イエスにもみられるものです。」（ピリピ書2:5）

自己中心的思考から神様中心的思考に変える時にいよいよ世界を完全に見れるわけです。