告発の時代

今の時代は、告発時代のようです。他人同士の告発ではなく、妻が夫を告発したり、兄弟が兄弟を告発したり、さらに親が子供を告発するしかない残念な時代になりました。その原因は多くの場合、お金です。お金が主人になったからです。お金が人を追い出し主人の席に座っている恐ろしい時代になってきました。お金の前では家族愛も一瞬で吹き飛んでしまいます。韓国で親が子供相手に扶養料請求をした訴訟が2005年に151件、2014年に262件、10年の間さらに1.7倍増えたそうです。子供を養って勉強させて財産まで譲ったにもかかわらず親が老いて病気を患う時、子供から見捨てられたその悔しさで親が子を告発した事件です。子供のためならなんでもやってくださった親が人生の暮れになぜ自分の子供を法廷に告発をしなければならなかったでしょうか？欲が原因で親も兄弟も知らない人が少なくありません。息子を相手に訴訟し最高裁まで上がった事例もあります。父は息子に相続した家を取り戻すため息子を訴えました。「親に仕える」という条件で息子に家を譲ったのに同じ住宅の1階居住の息子は2階に住んでいる親に顔も見せず母の病気が悪化しても自分が面倒をみずに療養施設に入院させるつもりでした。それに怒った父親は息子に対し家を返してもらう裁判を起こしたわけです。また、このような事例もあります。ある父親は20代の息子に今まで育ててあげた対価で1億4000万ウォンを請求する訴訟を起こしました。 20年間息子を養ったにもかかわらず脳出血で倒れた父の薬費用を負担しなかったそうです。ある兄妹は父から1億ウォンを頂いたのにお家を相続してくれない理由で母の日に父を殺害した恐ろしい事件もありました。

聖書は末世の兆候をあまりにも詳しく予言しています。
「1． しかし、このことは知っておかねばならない。終りの時には、苦難の時代が来る。その時は自分のみ愛しお金を愛し誹謗し、親に逆らって感謝もせずに恩を知らない。。。」（テモテⅡ3：1,2）
終わりの時は残酷な事件が起こりますが一般的な理由ではなく自己愛とお金に対する執着が原因です。このような事態がどれほど恐ろしいことかは親子間の訴訟でよくわかります。終わりの時人々は自己愛とお金の虜になって本当に大事な愛を失ってしまいます。それは、神の愛と父母の愛、人の愛です。
終わりの日には、親と兄弟よりもお金をもっと愛するとのことです。お金のために親と兄弟を捨てます。お金を愛することで人は愚かになります。お金の奴隷になってしまいます。お金の指示なら何でもやっちゃいます。お金が兄弟を憎みなさいというと容赦なく憎み、お金が親を殺しなさいというと何も考えずに行動します。

聖書は「金を愛することが悪の源」と教えています。貪欲にはまると人生は最悪の結末を向かいます。金欲は終わりの時には最強の誘惑です。この誘惑に打ち勝てるには聖書に戻らなければなりません。そうしないと滅びることになります。聖書が教えてくれた愛すべきものを死守しなければなりません。お金を愛するより親、兄弟を愛しなければなりません。人を愛し尊重しなければなりません。今、本当に告発べきものがあります。聖書の真理を持って貪欲の偽りを告発しなければなりません。金欲を自分の良心に告発しなければなりません。お金で親兄弟を奪っていく悪魔を告発しなければなりません。ユダのようにお金が目当てでイエス様を売り込むのは絶対ダメです。そのためには何を愛すべきなのかを明確にする必要があります。 
「私が本当に愛することは何なのか？」