仇が友達に

夫婦において結婚生活の専門家であるチャップマンにある女性が尋ねました。‘チャプマン博士！憎む人を愛するなんて可能な事でしょうか？’彼女が憎む人は、結婚して10年が経つ自分の旦那でした。チャップマンは彼女に聞きました。

‘あなたの旦那があなたを友達ではなく仇のように接しますか？’

彼女はそうだと答えました。

‘あなたの旦那があなたを呪ましたか？’

‘はい、そうなんです。’

‘あなたを侮辱しましたか？’

‘しばしば、そうでした。’

‘彼があなたを憎むんだとか言い出しましたか？’

‘はい、そうでした。’

チャップマンは信心深い彼女にまずは、聖書の一句を読んであげました。

「27 よく聞きなさい。あなたの敵を愛しなさい。あなたを憎む者によくしてあげなさい。 28 あなたをのろう者を祝福しなさい。あなたを侮辱する者に神の祝福を祈り求めなさい。（ルカの福音書6：27～28）」

彼女の旦那がまさに彼女の仇であり、憎む者であり、呪う者であり、侮辱する者であるので、この御言葉を結婚生活に実験するよう勧めてみました。この御言葉でイエスが素晴らしい補償を約束したからであります。御言葉通り、仇へ愛を先にあげると、満ち溢れる愛が自分にも回ってきます。

「38 与えなさい。そうすれば与えられます。彼らは、量りのますに、押し込んだり、揺すり入れたりしてたっぷり量り、あふれるばかりにして返してくれます。自分が量るそのはかりで、自分も量り返されるのです。（ルカの福音書6：38）」

人の心には各自、愛のタンクがあると言われています。この愛のタンクが枯渇されると相手に求め続けて誹りますが、自分の愛のタンクが満たされると必ず与えてくれたその人のために愛が流れていくんだそうです。ところが、そのタンクが満たされるには時間が多少かかります。チャップマンは彼女に6か月間、相手がどんな反応をしても気にせずに、相手が愛を感じる【愛のことば】で満たしてあげる実験をさせてみるようにしました。彼女の旦那の【愛のことば】は肉体的な関係と、認めてあげる言葉でした。彼女は信仰の女性でしたのでひたすら信仰をもってイエスの仰せに従順することを誓いました。ところが、最初の1か月間は旦那がとても無礼に行動し全ての事にいい加減にしました。しかし、2か月目からは少しずつ、ポジティブな反応を見せ始めました。しばらくしてからは、旦那のほうがより好んで実験を3か月延長したそうです。その後、旦那は彼の友達にチャップマンは奇跡を起こす人と自慢し続けたそうです。信仰の人は仇を愛しなければなりません。それはイエスの命令であって、仇が友達に変わる道であり、愛される道だからなんです。ところが、仇を愛するのは簡単ではありません。従順する信仰が無ければ不可能かも知れません。

主はいまだに‘きみが先に愛をあげなさい’とおっしゃいます。

しかしその後、自分のタンクが満たされることになります。

‘アーメン、主よ。これからは頂く愛は置いておいてあげる愛のみに気を付けます。6か月間「あげる愛」必ず、従順してみます。’

この偉大な愛の事件こそがあなたの仇を友達に変えることが出来ます。人の力は従順することです。愛においての従順は必ず奇跡が起こります。