キツネとオオカミそして、豚
大文豪トルストイの作品の中で「小さい悪魔がパンきれのつぐないをした話」という短編があります。ある貧しい農夫が昼食としてひときれのパンを持って畑をたがやすために行きました。ところが、昼食時間になってパンを探したところありませんでした。しかし、農夫は一切怒らずに‘誰かが盗んだとすればきっと、必要だから持って行ったのだろう。’と水で腹をこしらえた後、再び仕事を始めました。実は、小さな悪魔がパン切れを盗んだのです。農夫がかっとなっていいののしる姿を大きな悪魔に見せて、喜びを与えたい企みがありました。
計画が失敗に終わってしまったとの報告を受けた大悪魔は激怒しました。“もし、すべての人が農夫のような反応なら、私たちは使命がなくなって生きていられない。絶対にこのまま捨て置くわけにはいかない。再度、チャンスを与えるから農夫にそのパン一切れを償って来なさい。”
それで小悪魔は工夫の末、誠実な人に化けて農夫の作男になって彼が金持ちになるように働いてから、溢れかえる穀物で酒を仕込むよう誘いました。
いよいよ農夫は、お酒をかもし、人達を招待して酒盛(さかもり)を行いました。お互いに杯のやり取りしながらお酒を飲み始めました。すると、彼らは心にもない空世辞を言いながら口からやたらに(勝手に)出てくる話をしゃべりまくりました。
それを見た大悪魔は小悪魔を褒めました。“もし、あの酒のせいであれだけずるくなって、お互いに欺くならばあいつらはもう私たちに負けたよ。”
小悪魔は言いました。
“まだまだです。あいつらにもう一杯飲ませてみましょう。キツネのように尾を振りながらよくも空世辞を言った人たちが突然、猛々しい(たけだけしい)オオカミのようになるはずです。きっと、お互いに悪口しながら怒って胸ぐらをつかんで喧嘩するようになるでしょう。”
酒が回れば本当にそうなりました。さらに3杯目を飲ませたら、もはや状況が急変し豚のようになってしまいました。彼らは完全に酔っぱらってチンプンカンプンし、よろけ歩きながら、ついに水溜りに落ちてしまいました。そして、汚い所で平気で転がっていました。
大悪魔は“どうやってこのようなすばらしい飲み物を発見したのか!”と惜しまなく褒めました。すでに、このお酒さえあれば人をいつでも畜生に転落させることができるからです。
大悪魔は、お酒をどのようにつくるのかを知りたくて“もしかして、酒の中にキツネとオオカミと豚の血を入れたのか?”と聞きました。
また、小悪魔は答えました。
“違います。獣の血は常にその人たちの内側にあります。彼らが貧しいときは血が働くことができませんが、穀物に余裕ができて潤いが生まれると、獣の血が働こうとします。すると、人間は程よい慰みを探します。その時、私がお酒を教えました。お酒が彼らに入るとキツネとオオカミ、そして豚の血が順に発動します。ですから、これからはそのお酒を飲めば、いつでも畜生になってしまいます。」
それで、小さな悪魔はかしらに抜擢されてしまいました。
お酒は人間を畜生に変えてしまう恐ろしい堕落の力があります。キツネ、オオカミそして、豚のようになる神秘的な力があります。それで、多くの人がお酒のせいで過ちをし、罪も犯したり、自分を畜生の水準に下げてしまうこともあります。愚かな人は酒を遠ざけることができません。悪魔は私たちの持っているものを奪うよりは、溢れるほど余分に与えてお酒をつくらせ、自ら堕落するように働きます。奪われる時よりも豊かな時こそ、より注意が必要なんです。獣になって悪魔の喜びになってはいけません。
「18.酒に酔いしれてはなりません。それは身を持ち崩すもとです。むしろ、霊に満たされ、19.詩編と賛歌と霊的な歌によって語り合い、主に向かって心からほめ歌いなさい。(エペソ書5:18~19)」
主は私たちに、お酒のせいで畜生のようにならず、聖霊によって、主と同じように歩めと命じておられます。
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1 コメント
中森千草
2017-03-19 16:12:52
何事にも度がすぎるといけないと思います。
自己管理をしっかりするという意識、そして何より聖霊様の御力が大きく働かれるために、御言葉を蓄える。
努めます。