後ろ姿

『我が家のようにご利用ください。
私を綺麗にお使いいただくと今日見たことは一生の内緒にしときます。一歩前に前進してください。垂らさないでください。
男が流しちゃいけないのは涙だけではありませんよ。一歩前に近づいてくださいね！』
トイレに貼り付けてある代表的なフレーズです。トイレは汚なくなりがちです。特に、多くの人が利用しているトイレはなおさらです。 銭湯のトイレ、待合室のトイレ、休憩所のトイレ、さらに教会のトイレまでもそうです。それで多くのトイレには綺麗に利用しようとのフレーズがたくさんあります。
韓国で一時期、多く愛用されていたトイレフレーズは「美しい人はとどまったところも美しい。」のようです。このフレーズは、多くの人の心に感動と清潔への意志を与えたそうです。
日本のある温泉のトイレに行ったところ、用を出すことすら困るほどすごく清潔でした。 「常に綺麗にお使いいただきありがとうございます。」というフレーズが書かれてありました。申し訳ない気がするフレーズです。綺麗に使ってくれてありがたいという挨拶を先に頂いたので借りがあるような気がしました。それで申し訳ない気持ちでベストを尽くしきれいに利用するしかありませんでした。感謝に借りがある者は、おとなしくなりがちです。強要する言葉より、先に認めてあげる言葉がはるかに効果があるようです。ところが、人間の本性は指摘する言葉は自然に出ますが、先に認めてあげる言葉は簡単に出ません。子供たちに対しても「私はあなたを信じるよ」よりは、「お前はなぜそうなの？」という言葉が先に飛び出します。人々はなぜトイレをきれいに利用するのが難しいでしょうか？その中でも、男性のトイレはより注意が必要です。多くの場合、便器の周辺に小便の痕跡が残ります。私たちの教会は、小便器がありません。それで、大便器に小便もすませます。あんなに大きい大便器に小便を出すにも関わらず、あちこち汚れが残ったりします。それで、あれをきれいに清掃するため、男子トイレの中にはウェットティッシュを備え付けました。必要な時は使用するためです。自分が垂らした小便をほったらかし、そのまま、トイレから出てくる大胆な（？）人はそんなにいないでしょう。問題は、失礼をしておいて、まさに自分は知らないという事実です。用を済ませてから後を振り返らないまま出てしまうからです。人の死角地帯は後ろ姿です。自分の後ろ姿を見れません。だから平気で堂々と出てくるでしょう。そして、次の人がトイレに入ると、前の人が残した醜い後ろ姿に衝撃を受ける訳です。前を見ることは誰でも出来ることです。しかし、後ろを振り返ることは誰でも出来ることではありません。本当に自分を探る人だけが出来ることです。トイレに行くと、必ず一度は後ろを見る習慣を身につけなければなりません。すると、自分の乱しを綺麗にすることはもちろん、忘れ物もなくなるはずです。人生もそうです。前だけを見て行く人は、多くの人に苦痛を与えるかもしれません。たくさんの傷跡を残して行くからです。毎日自分の人生を振り返えてください。そして、誤ったことが見られたら、直ちに悔い改めてください。他の人を汚したことがありましたら、直ちに拭き取ってあげてください。自分が汚したトイレを次の人のためにきれいに掃除したように、、、。
信仰の人は、自分を振り返ることが出来る人です。それで、信仰の人は後ろ姿がいつも美しいです。信仰の人の後ろ姿はいつも神神しいです。神様は信仰の人の後ろ姿を見守っておられます。あなたが毎日残している後ろ姿はどうでしょうか？

「 あなたは、兄弟の目にあるおが屑は見えるのに、なぜ自分の目の中の丸太に気づかないのか。」マタイによる福音書(7:3)

*アップロードが遅くなりまして、申し訳ございません。