怒り

人にはIQとEQがあります。
IQは知能指数として知られていて、EQは感性指数として知られています。
ある研究によれば、IQは人生の成功と幸せに20%位しか影響を及ぼすことができないが、EQは80%も影響を及ぼすと言います。ダニエル・ゴ−ルマンと言う学者の研究によれば、世界的なCEOの大部分は感情指数が高い人々だったと言います。頭が良い人より心の温かい人がはるかに影響力のある人になるということです。IQは頭であり、EQは心です。頭より重要なものは心です。鋭らよりも広い心が大きなことを行います。
ところで感謝することがあります。「IQは生れつきだが、EQは作られる」ということです。後天的に開発していけば、EQはいくらでもよくなることができるというのです。
IQは勉強の頭に絶対的な影響を及ぼします。多くの学校教育がIQに頼る教育です。多く覚えて理解し、試験の点数だけよく取れれば認められます。成績で人を評価する場合があまりにも多いです。勉強が得意で良い大学へ行けばすごい人だと認め、司法試験にでも合格すれば、最高の花婿候補になったりします。その反面、勉強の頭が特にない人は自他共に見るべきものもない人として評価してしまったりもします。おそらくイエス様がこの時代にいらっしゃったら、人生の落伍者か劣等生という烙印を押されたかも知れません。イエス様は世間で言う勉強をすることができなかったためです。
IQは自分だけに関するものですが、EQは他人との関係に関するものです。IQは自分だけうまくやれば良いのですが、EQは一人でうまくやっても点数が出ません。関係を通じて相手側が点数を付けます。IQとEQはスケールが全然違います。IQは自分だけのためのエゴイストを作りやすいものですが、EQは世の中のための献身を広げて行く能力です。だからEQは包容力が大きいです。EQが高い人であるほど、多くの人、多様な状況を抱えるすべを知る人になります。EQが低い人のはっきりした特徴の一つが、堪え性がなくよく腹を立てることです。よく腹を立てる人で人間関係が良い人はいません。特に、私たち韓国人には‘カッ’となる悪い気質があります。その瞬間を堪えることができずに爆発すれば、自分だけでなく周囲に致命的な傷を残すことになります。‘カッ’となる性質に勝つだけでも、世の中ですでに多くのものを得たことと同じだと言いました。
3秒だけ待てば怒りは大部分収まると言うのに、3秒を待つことができないなんてどれほど短気な性格ですか?
聖書も怒りを収めることに対して数多く言及しています。
‘無知な者は怒ってたちまち知れ渡る。思慮深い者は、軽蔑されても隠している。’(箴言12:16)
‘忍耐によって英知が加わる。短気な者はますます無知になる。(箴言14:29)
‘怒りやすい者の友になるな。激しやすい者と交わるな。’(箴言22:24)
聖書が言う、EQを高められる簡単で驚くべき方法があります。「憤りや怒りを、できればゆっくり現わそう」と思えば良いのです。怒りがつき上がるその瞬間、御言葉を黙想してイエス様を眺めて下さい。大変ならば3秒だけでも主を眺めてください。あなたの中にあった怒りの泡が消えるのを感じるでしょう。主の光は怒りの闇に充分に打ち勝ちます。