大統領夫人の子育て方法

「子どもをどう育てるか。」は、古今東西を問わず、多くの人々の集中的な関心事項です。子どもの教育に関する正解があればいかにいいことでしょう。
アメリカ大統領のオバマには、娘が二人います。大統領夫人のミシェルの子育て方法が話題になっています。ホワイト・ハウスの参謀らが、「私たちの子どももミシェルに行かせて、教育させてもらいたい。」というほどです。ミシェルの子育て方法は、次のようです。第一は、「どんなことがあっても、学校には必ず行くべきだ。」ということです。夜12時近くの時間まで、家族が全党大会に参加した時すら、飛行機に乗り520Kmを飛んで、ワシントンDCまで行き、朝7時に登校させたそうです。本当にすごい母親です。この話を聞いて、私の母を思い浮かべました。母の子育ての鉄則はただ1つだけでした。「死んでも、学校に行って死になさい。」でした。洪水があっても、台風が来ても、本当に調子が悪くて死にそうだった時すら、学校は必ず行かなければなりませんでした。もちろん、調子が悪い時は、母が直接背負って、徒歩30分の距離を送ってくれました。帰り道も、背負うためにきました。そのおかげで、私は小学校から高校まで、欠席はところか、遅刻も、早退もできませんでした。それでも死なずに今まで生きています。最近の社会は、子どもたちを弱く育てるのではないかと思います。親だけではなく、学校側でも風邪だけ引いても学校を休むようにしますが、それは過保護ではないでしょうか。流行性風邪はどうせ移るのに、少し早く移っただけということではないでしょうか。学校でも、教会でも、子どもが少し調子が悪いと行かせるのを控えます。そうすると、体は楽になるかもしれませんが、精神力はどんどん弱くなります。果たして、どのほうが子どもを強く育てることでしょうか。温室で育てた子どもは、豆もやしになりますが、荒れ野で育てた子どもは、豆の木になると言われます。精神力を強く育て、自ら生きる力を育てる教育が本当の子どものための教育ではないでしょうか。
そして、ミシェルは、子どもたちがテレビを見るのも週末以外には一切禁じるそうです。パソコンの使用は、宿題をする時間以外は許しません。携帯電話は、高校生になると使えますが、それも週末だけ可能です。運動は、２つ習わなければなりませんが、一つはミシェルが決めてあげるそうです。それは、わざと大変な運動を選んで、苦労することを習わせます。一度習っている運動は、途中諦めないようにします。そして、自ら布団の整理をし、自分の部屋は自分で掃除させます。食事の時は必ず野菜を食べ、おやつは食事後だけに食べられます。
ミシェルの子育て方法は、自らできる強い自立心と忍耐の訓練、そして世の誘惑に人生を費やさない訓練にポイントがあります。簡単に言いますと、子どもがしたがるまま、楽なまま放置せず、強制を持って正しこに導くことです。子どもを正しく育てるためには、親がきちんと心を決めなければなりません。冷静になるべきです。そうすれば、子どもに引っぱられるのではなく、子どもを引いていくこどとできます。
「懲らしめの杖は知恵を与える。放任されていた子は母の恥となる。」（箴言29:15)