豆さんの子女教育


荒野へ送り出した子女は豆の木になり、温室へ入れた子女は豆もやしになり、、、

上の文章は、丁埰琫(チョン・チェボン)詩人が書いた小さい教訓です。多くの親は、この詩に、共感しますが、実際の生き方には距離が遠い姿として移ります。現実はこのようなものです。親たちは子女を愛するがゆえに子女を荒野に送り出すことを嫌い、ずっと温室にだけ置きます。子女を愛するならば、子女の今の平安よりも、後で気付く真の親の役割をすることです。世の多くの親は偽りの愛にだまされながら生きています。温室に置くことを愛といいます。子女に熱心に使えることが愛といいます。自分が子女を豆もやしに作っている事実を全然わかってないまま、子女を荒野に送り出すことをとても嫌がります。子女が親に仕えることがまさに子女を豆の木に育て上げる道であるにもかかわらず、それを黙ったまま見ていられません。

親は子女を人らしく育てなければならないという義務があります。人としての人格に重要なことは目上の人を思いやる能力のことです。これが人の道理であり、倫理です。目上の人を思いやることの出来ない人は、人の本分を果たすのが難しいでしょう。子は親を思いやらなければならず、学生は先生を思いやらなければならず、部下は上司を思いやらなければならず、幼い子は大人を思いやらなければなりません。聖書を見れば、牛も自分の主人は分かっているようです。目上の人を思いやらなければ、獣と同じということです。人が獣よりも上等なのは他のどんな能力よりも、目上の人を目上の人らしく礼遇する事が出来るからです。ところでこの能力は教育でなければ生かすことが出来ません。その教育も学校教育ではありません。人格教育は家で両親がしなければなりません。

今は子女達が社会で無理を引き起こすのは、両親の責任です。両親達が家で大人を恭敬し、

尊敬する教育をしないからです。むしろ親たちは子女の下僕となって、子女の望むことを全部してあげるので、子女が家庭では王になってしまっています。そのような子女が社会に出て他の大人に仕えて恭敬することは出来ることではありません。子女たちは世の中に出ても、礼遇を受けることは当然と考えています。学校でも先生を恭敬するよりも、先生が王としてくれることを望みます。だから今回女子中学生たちが、先生を自分たちの前に跪かせて謝らせる事件が起こりました。会社でも自分の思うようにならなければ辞めてしまいます。社会でも自分が王になってなければならないのに、誰も受け入れてくれません。だから多くの子女は彷徨っています。誰の責任ですか？決して社会や国家や学校の責任ではありません。両親の責任です。世はしきりに学校教育の問題性を指摘していますが、決してそうではありません。まさに問題は家庭教育にあります。家庭が生きれば学校が生き、学校が生きれば社会が生きます。私たちの未来は子女にありますが、子女の未来は両親の手にあります。両親がまず、子女教育の深刻性を悟るところに望みがあります。両親が幼い子女たちに両親と先生に使えさせる教育を必ずさせなければなりません。そうするときにその両親も後には子女から良い待遇を受け、その子女も社会で良い礼遇を受けるようになります。

‘懲らしめの杖は知恵を与える。放任されていた子は母の恥となる。’（箴言２９－１５）

子女を豆の木に育てる道は一つです。荒野へ強く両親が押し出せば豆の木になります。