歯磨きテスト

‘歯磨きテスト’という言葉がある。
本物の歯磨きかどうか分かるためには絞り出せば分かる。
歯磨きチューブの中には歯磨きが入っているので、歯磨きを絞ると当然歯磨きが出てくることになっている。歯磨きを絞り出したのにとんでもなじ薬が出てきたら、それは外側だけ歯磨きの形をしているだけで、実は毒薬なのだ。
あなたの人生を絞り出すと何が出てくると考えられるだろうか？
あなたの人生に数多くの圧力を加えて苦難を与えるとき、あなたの中からは果たして何が出てくるだろう？歯磨きが出るのだろうか？毒を含んだ薬が出るのだろうか？
歯磨きもそのまま置いたときにはその内容を分からないように、人も人生でなにもないときには彼がどんな人かは分かり難い。でもその人生に苦難の圧力を加えると、彼の中の姿がそのまま現れるようになる。
中に入っているそのものが出るのが自然の理である。中に入っているものと違うものを出すことがいかに辛いか分からない。世の中の重い荷物を一人ですべて背負うような辛さが彼にのしかかる。もともと無いものを作り出そうとするから、無いのにあるふりをするから、その苦難がどれほど辛いだろうか！　
世の中には信仰生活もこのようにしている人が思ったより多い。
だから教会に出席することも、献金することも、奉仕することも、お祈りすることもいかに辛いか知らないのだ。中に無いのにむりやりあるふりをすることより辛いことはない。礼拝と献金と奉仕、お祈りをとても簡単に、喜んで出来る方法がある。中を満たせばよい。中が満たされているとそっと押しても自然に流れ出てくるようになる。
聖書の人物たちはみな中が満たされていた人たちだった。パウロはただ自分の中にキリストが住んでいると告白し、バルナバは聖霊と信仰が充満した人で、執事たちは聖霊と知恵が充満した人たちだった。そのため、世の中がどんなに酷く彼らを絞り出しても、たとえ死の逼迫で絞り出しても、彼らは天使のような顔でキリストの生命の香りを世の中に漂わせたのだ。
歯磨きの中には歯磨きが入っているのが正常であるように、聖徒の中には聖霊がいらっしゃるのが正常である。
‘神の霊があなたがたの内に宿っているかぎり、あなたがたは肉ではなく霊の支配下にいます。キリストの霊を持たない者は、キリストに属していません。’（ローマ人への手紙８：９）
あなたは、自分の信仰の現住所を見たいだろうか？それなら、誰かがあなたを酷く苦しめるとき、あなたの反応を見なさい。それがまさにあなたの今の姿である。
‘歯磨きを絞り出すと必ず歯磨きが出てくることになっている。’