「大学生になったお父さん」

高校2年生の息子がいるあるお父さんが
子どもの入試相談のために担任の教師を訪ねた。
担任教師の反応はあまり積極的ではなかった。
クラスで5等内に入らないと首都圏内の大学には行けないし、
学校でもいろいろ気を遣ってくれないが、自分の息子は12等程度だったので、
少し難しいということだった。
お父さんは自分の大切な息子が学校では関心外にいるという事実に
腹が立ったが、落胆もした。
小学校しか卒業していないお父さんであるが、
愛している息子のために、息子と話にならない　賭けをした。
「これから一緒に勉強しよう。そして、誰がもっといい大学に行くか賭けてみないか。」
その時からお父さんは一日に4時間だけ寝ながら、昼は仕事をし、夜は一生懸命勉強した。
1年で高校の入学・卒業の検定試験を全部合格し、息子と一緒に大学の受験を受けた。
言うまでもなく、息子と共に、首都圏にある大学に合格し、今は4年生に在学中だという。来年は大学院に進学する予定だそうだ。
中小企業を運営しながら、常に学歴コンプレックスが陰のように付きまとっていたが、
長男のため始めた勉強が息子だけではなく、自分のコンプレックスまで全部きれいに解決してくれたのだ。
彼は読者にこういう。
「今も遅くありません。
学びに乾いている方々、必ず挑戦してください。世が変わりますから。」
同じく小学卒業である奥さんも勇気を出して勉強し、現在は大学3年生だという。
危機を愛している人は、その危機を通して人生に大切なプレゼントをもらう。
すべての恥と不可能を乗り越える勇気と挑戦を得る。普段は夢にも見られず、考えることすらできなかったことが簡単にできる不思議な力を得る。
人生には誰でも危機が訪れる。
危機を嫌がれば、あいつも我らを嫌がる。
そして、我らをいらいらさせ、苦しめ、
結局、我らを丸のみする。
危機を愛してみれば、あいつも我らを愛する。
自分の子どものように、自分の命のように愛してみよう。
そうすると、我らの人生に掛替えのない親孝行をするだろう。
今まで自分の力ではできなかったことを簡単にやってくれる。
危機と友達になる人は
大切な友達がもう一人増えるが、
危機と敵になる人は
ひどい敵がもう一人生まれる。
健康に、家庭に、教会に、仕事に、人間関係に、予想していない危機が訪れたのか。
イエス様のように丁寧に仕えよう。
自分の人生に主の足跡を残してくれるのであろう。