愛のことば
ゲーリー・チャップマン(Gary Chapman)さんがある夫婦と相談をしました。この夫婦は、12年前に結婚し、二人の子供もいましたが、なぜ、結婚生活を継続すべきか、お互いに困惑するほど仲が悪かったそうです。チャップマンは夫婦に、次のように二つの提案をしました。まずは、一つ目として相手の長所を思いつくままに書くように勧めました。
夫が書いた妻の長所:
彼女は毎日、ベッドを揃え整理する。毎週、掃除機をかけ大掃除をする。
彼女は毎朝、子供たちに朝飯をちゃんと食べさせ、学校へ行かせる。
彼女は1週間に3回くらいは夕飯の料理をする。
彼女は買い物をするし子供たちの宿題をよく手伝ってくれる。
彼女は教会の日曜学校で1年生を教える。
彼女は洗濯もアイロンかけもするし、クリーニング屋に私の衣服を預かってくれる。
妻が書いた夫の長所:
彼は12年間、一日も欠かさずに働いた。彼は自分の仕事に積極的だ。
彼は毎月の家賃を支払って、電気代及び水道代も支払う。
彼は家族のために十分な食費と衣服費を支払う。
彼は月に一回くらい片付けてゴミ出しをする。
彼はクリスマスに家族に渡すプレゼントの購入費を私にくれる。
彼は私がバイトで稼いだお金は、私の思いのままに使うようにする。
二つ目は絶対に不平を言わず、1週間に二度、相手の長所を見つけて2ヶ月間ほめて続けてあげるように勧めました。
二か月後、返事がきました。夫は妻の感謝と誉めことばを聞いてとても幸せになったそうです。‘妻は、私が家長であることを再び目覚めさせました。私たち夫婦は、やっと一緒に歩む道を知りました。’
ところが、妻は少しの変化だけが見られました。
‘私達の関係は少しは良くなったと思います。しかし、彼は今もなお私と一緒に過ごしてくれません。’
妻は夫のほめ言葉に少しは幸せになりましたが、夫の程ではありませんでした。
むしろ、妻は会社が夫の時間をすべて奪ってしまったと思い込みました。彼女の第1の愛のことばは「認めることば」ではなく、「一緒にする時間」だったからです。
夫はアドバイスに従って、再び妻が一緒にやりたがることのリストを作成しました。
‘ランチタイムに妻と会う。
二人だけの外食時間を持つ。
子供達と遊んであげる。
年に一度は、家族旅行を楽しむ。
散歩をしながら対話をする(決して妻より先に歩かないこと)。’
夫は2ヶ月間、毎週一つずつ実践すると約束しました。数年後、妻は自分が世界で最も幸せな妻だと告白しました。彼女の愛の器が夫によって充満に満たされていたからです。
夫はほめてもらえる時と認めてもらえる時に、愛の器が満たされ、妻は夫とともに時間を過ごす時に愛の器が満たされたのです。
人それぞれに愛の器の中身は異なります。それを探し出してお互いに満たしてあげるのが、本当の愛の方法なんです。相手が感じずに満足できない愛はもはや愛ではありません。本当に相手を愛するのであれば「あの人の愛のことばは何だろうか?」まず、真剣に質問してみる必要があります。そして、自分の好きなことではなく、相手が求めるものをたゆまずに提供しなければなりません。そうすれば、愛の器はきっと満たされるはずです。
「子たちよ、言葉や口先だけではなく、行いをもって誠実に愛し合おう。(Ⅰヨハネ3:18)」
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1 コメント
中森千草
2017-07-17 11:50:49
人それぞれの満たされ方がある。
とすれば、愛する以上に
相手の事をよく知ることが
大事だと思いました。
結婚をしてからのお互いの努力が
必要だとも、感じました。