人よりお金？

韓国の釜山に居住するあるおばあさんが、息子が住んでいる町の市役所の前でポスターを持って一人デモをするどんでもない出来事がありました。
「背倫児の息子000を社会に告発します。
ロット712回1等40億3448万ウォンに当たって母親を捨て去った背倫の息子！孫を育ててあげたにも関わらず79歳の母を捨てた背倫児！
息子の家を訪ねた母を住宅侵入罪で告発した息子！」
もちろん、私たちが解らない家族間の内部問題と葛藤があったかもしれませんが、結局は40億ウォンという大金が手に入ったら一人息子がお母さんを訴えたのです。このお金が原因でお母さんは実の息子を世の中に向かって貶したわけです。もし、40億ウォンというお金が息子に入らなかったら親子関係はここまで悪くならなかったはずです。以前のようにお互いに愛し合いながら仲良く過ごしたのに違いありません。
文字通りお金が仇（かたき）です。お金は想像を絶する恐ろしい力があります。天倫も一気に打ち切る力があります。
急にお金が入ると、必ず警戒が必要です。経済的な福にはならず、敵の恐ろしい攻撃がかかってくるからです。無防備状態で放置しておくと敗家の状態に陥る可能性もあります。
ところが、人はお金の威力をあまりにも侮るかちです。「まさか私にお金が入ったらそうなるのか？私は絶対にお金の力に振り回されないぞ！」しかし、現実にぶつかるとそうではありません。お金の威力は想像を超越するほど大きいです。
お金は命も奪うほど強力なものです。経済的に困難な状況に直面している人が死にたがる理由もここにあります。
お金は名誉も奪い去るほど怖いです。世間的に高い位置にいた人たちがお金の誘惑で一日でどん底に墜落する理由がここにあります。
お金は両親も奪うほど無情なものです。生んで養ってくれて、その孫まで育ててくれた実母をへいりのごとく捨てられる理由がここにあります。
お金は人の心を一瞬にして奪ってしまう本当に強い力を持っています。
多くの人々がお金の攻撃に非常に重要なものを奪われてしまいます。愛も、名誉も、人も、生命までも奪われてしまいます。
お金が本当に重要でしょうか？命よりもお金が重要でしょうか？親兄弟よりもお金が重要でしょうか？名誉よりお金が重要でしょうか？
箴言でこう書かれてあります。
名誉は多くの富よりも望ましく／品位は金銀にまさる。（箴言22:1）
 肥えた牛を食べて憎み合うよりは／青菜の食事で愛し合う方がよい。（箴言15:17）

金銭の欲は、すべての悪の根です。金銭を追い求めるうちに信仰から迷い出て、さまざまのひどい苦しみで突き刺された者もいます。（テモテⅠ 6:10）
人生の価値観を明確にしなければなりません。それで、実際に選択の岐路に立った時に未練なくお金を捨てて、命を選択して、親兄弟を選択して、名誉を選択する生きた知恵が必要です。
もし、あなたの心は未だに人よりもお金ではないでしょうか？
あなたは何のために一生懸命生きているのでしょうか？お金のためでしょうか？それとも主のために熱心に生きていますでしょうか？

だから、あなたがたは食べるにしろ飲むにしろ、何をするにしても、すべて神の栄光を現すためにしなさい。（コリント人への手紙Ⅰ 10:31）