なぜ、怒るのでしょうか？ 

両親と一緒に毎朝、家庭礼拝を捧げるときのことです。
「19 愛する兄弟たちよ。このことを知っておきなさい。人はすべて、聞くに早く、語るにおそく、怒るにおそくあるべきである。」(ヤコブの手紙1:19)
この御言葉を読んで両親に夫婦同士でいつ腹が立つか聞きました。驚いたのはお二人様ともに、相手が自分の思うとおりにならない時だそうです。一般的な観点からは正しい答えだと思います。
両親は結婚して６０年も暮らしていますが未だにも自分に気に入ってないと口論をする時がしばしばあります。夫婦ていうのは歳月が経っても心が同じになることは奇跡に近いです。いくら時間が経っても心が一つになりません。しばらく一緒にいた間も母は泣きながら私に父の固執と性質で我慢できないとの不満をいい、父も父なり自分の立場を強く訴えました。
両方ともにお互い違う思いを持っておられました。厳密に言うと互いに違う価値観を持っておられます。二人は間違いなく互いに愛しているけれど、怒って喧嘩する時は敵と対面しているように行動します。ある日は、せつない気持ちで母に「じゃ、父が早く死んだほうが母さんはいいんですね？」と尋ねたところ母は無言でした。母は父が少なくとも９０歳までは生きることを望んでいます。でもお互いに怒るのを我慢できないらしいです。
思うとおりにうまく行きません。知らないうちに腹が立ち愛する人を憎みます。なぜでしょうか？悪魔の仕業です。聖霊様が心を治めると絶対にこのようなことは起こりません。
思いが見えないのと同じで悪魔も見えません。しかし、悪魔はチャンスがあれば人の心に潜んで一つにならないように働きます。分裂させ互いに恨むようにしたり、腹を立てて喧嘩するように働きます。多くのひとが騙されます。見えない、という理由で信じません。だから見える存在である人に対し集中的に攻撃したり憎むことになります。
8 罪を犯す者は、悪魔から出た者である。悪魔は初めから罪を犯しているからである。神の子が現れたのは、悪魔のわざを滅ぼしてしまうためである。  
10 神の子と悪魔の子との区別は、これによって明らかである。すなわち、すべて義を行わない者は、神から出た者ではない。兄弟を愛さない者も、同様である。(ヨハネの手紙Ⅰ 3:8,10)
悪魔は罪の父です。悪魔は兄弟を憎むように仕向けます。聖霊様は愛で一つにさせますが、悪魔は争いで分裂させます。それで私たちはその人を見ずに、裏で操縦してる悪魔を見るべきです。人と対立することではなく、憎みと怒りを生み出す悪魔を敵対するべきです。
 ‘私に憎みと怒りを生み出す汚いサタンよ！主イエス様の御名によって命令するので直ちに退きなさい！‘神様は我々に愛をくださり平和をくださり一つにしてくださります。悪魔からの思いは即撃破し神様からの思いに従順することです。
7 そういうわけだから、神に従いなさい。そして、悪魔に立ちむかいなさい。そうすれば、彼はあなたがたから逃げ去るであろう。(ヤコブの手紙4:7)
 17 信じる者には、このようなしるしが伴う。すなわち、彼らはわたしの名で悪霊を追い出し、新しい言葉を語り、(マルコによる福音書16:17)
他の人が嫌になったり批判したくなったり、怒りながら喧嘩したい時は信仰の人にだって訪れます。その時こそ、私たちを操縦する悪魔を見極めなければなりません。そして、イエス様の御名を持って悪魔に立ち向かわなけれなりません。そうすることによって、憎みも批判も怒りも収まり私たちを支配できなくなるでしょう。